大東大原水かけ祭り
裸男思いを込め走る
一関市・大東大原水かけ祭りは2月11日、大東町の大原商店街で行われました。火防や厄よけなどの願いを懸けて、県内外から参加した270人の裸男たちが「清め水」を浴びながら通りを疾走。352年の歴史を誇る“天下の奇祭”、詰めかけた約2万9千人の観客は迫力に魅了されていました。
水かけは午後3時にスタート。合図と共に裸男が通りを駆け出すと、おけを手にした地元の人たちなどから一斉に「清め水」が。観客は、冷水を全身に浴び雄たけびを上げながら駆け抜ける裸男たちに「がんばれ」などと盛んに応援していました。
裸男の後には、厄年の女性などの代役として走る「加勢人」と呼ばれる子供たちが、まんじゅうがさと独特の装束をまとって続き、祭りを盛り上げていました。
主催した同祭り保存会の鈴木功会長は「男たちは、思いがあって走った。新たなスタートがきれ満足度は最高だと思う」と祭り終えて語りました。
祭りの様子
かわいらしい加勢人 | 火防祈願のため奉納する 大注連縄 |
祭りに彩りを添えた鹿踊り | 走り終え充実感の男たち |
終了後、輪になって水を浴びる「納め水」 |
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(広報いちのせき 平成22年3月1日号)
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