合併を前に旧7市町村で閉町・閉村・閉庁式
旧一関市

 閉庁式は9月19日、一関市役所玄関前で約200人が出席して行われました。
 浅井東兵衛市長は「昭和23年4月の市制施行以来57年6カ月が経過した当市も、本日をもってその歴史を閉じ、明日から新『一関市』となる。新市が市民すべての幸せに向かってまい進することを祈念する」とあいさつ。
 掲揚台から市旗が降ろされ、浅井市長と菅原啓祐市議会議長の手でお盆に納められました。

旧花泉町

 閉庁式は9月16日、花泉町役場で行われ、田野﨑捷吾町長や佐藤豊町議会議長ら各任命権者、職員が出席し、50年にわたる町政に区切りをつけました。
 田野﨑町長は「花泉を愛する気持ちを忘れずに、しかし地域エゴにならないよう広い視点を持って今後の仕事に取り組んでいただきたい」とあいさつ。
 その後田野﨑町長と佐藤議長が町旗を降納し、桐の箱に納めました。

旧大東町

 閉町式は9月4日、町コミュニティセンター「室蓬(しっぽう)ホール」で行われ、600人を超える参加者が、大東町50年の歴史を振り返るとともに、新一関市誕生に向け決意を新たにしました。
 式では、小原伸元町長が「合併はゴールではなく新市建設の出発点。今後子どもたちが誇りの持てるまちを創造することを確信する」とあいさつ。子どもたちが郷土芸能演舞や閉町へのメッセージ、新市に希望を託す作文を披露しました。
 そして参加者全員が「最後」となる町民憲章唱和と町民歌を斉唱し、町旗が静かに降ろされ、小原町長が箱に納めました。 

旧千厩町

 閉町式は9月15日、千厩町体育館で園児から一般町民まで合わせて約1200人が出席して行われました。
 式では、菊地宏雄町長が「千厩への限りない誇りと愛着を胸に、心を一つにすれば地域の未来は光り輝く」とあいさつ。また、町発足から現在までの軌跡をつづった構成詩「50年の歩み」を町内の小学生が群読。小中高等学校の校歌や園児の踊りなども披露されました。
 最後に「故郷(ふるさと)」を出席者全員が合唱。新たな飛躍を胸に千厩町50年の歴史に幕を閉じました。

旧東山町

 閉町式は9月13日、東山町総合体育館で行われました。
 式では、松川誠町長が「地方自治を取り巻く状況は厳しくなっている。産業構造の変化や少子高齢化といった時代の変化に対応し、限りない未来へ向けた活力に満ちた生きがいのある、躍進する東山を築くため、合併による新たな道を進むこととなった」と式辞を述べました。
 これまで各分野で町勢発展に寄与された個人・団体への特別表彰の後、町内の3小学校の児童たちが閉町を宣言。町制を施行した昭和33年生まれの町民2人の手により町旗が降納され、松川町長が保存箱に納めました。

旧室根村

 閉村式は9月13日、室根きらめきパーク体育館で行われました。
 村民憲章唱和、物故者への黙とうに続き、小山寛村長が「まさに万感胸に迫る思い。半世紀の歴史の中で、あらゆる分野で大きく躍進してきたのは、先人や村民各位の努力のたまもの。合併後は、新市の一翼を担い『合併して良かった』と評価されることを確信している」とあいさつ。
 折壁小・中学校の代表が地域の次代を担う決意を力強く表明し、最後に、出席者一同が見守る中、壇上に掲げられた村旗を静かに降納。小山村長と小山謂三村議会議長が収納し、半世紀の歴史にピリオドを打ちました。

旧川崎村

 閉村式は9月15日、生涯学習ステーションで約200人が出席して行われました。
 式では、千葉莊村長が「治水事業をはじめ教育や福祉の充実など発展を遂げてきた。19日をもって村制は閉じるが、今後も新市のまちづくりに支援と協力をお願いしたい」とあいさつ。 
 続いて、村の発展の記録を映像でつづった「川とともに―川の駅かわさき」の上映や、村出身のバリトン歌手松岡洋一さんが村のイメージソング「風の旅人」など3曲を披露。
 最後に、ステージ上の村旗が降納され、半世紀にわたる村の歴史に幕を閉じ、新市でのさらなる発展を誓いました。

(広報いちのせき 平成17年10月1日号)