健康塾

発汗で体温調節 暑さに強い体で 熱中症を防ぐ

須田志優 医師
岩手県立磐井病院
麻酔科長兼中央手術科長 須田志優 医師

熱中症とは暑熱環境における身体適応の障害状態のことをいいます。
暑い時や運動した時など体温調節が不十分だと体温が上昇。
熱を外に逃がそうと皮下に血液が集まります。
血液不足が生じる箇所によって、めまい、吐き気、こむら返りなどの症状が起こります。

昼夜、室内屋外問わず起こりうります。
症状に気付きにくく、体温調節機能が低い子供や高齢者に多くみられます。

熱中症対策には、室温28度以下、湿度60%以下に調整することが効果的。
冷房機器を上手に使いましょう。
水分の減少量には個人差があります。
適度な水分量を補給してください。
大量の発汗がある場合は、塩分摂取も必要です。
通気性が良い素材の服を着て、汗をかいたら取り換えるようにしましょう。

また、体を暑さに慣れさせる訓練も必要です。
涼しい梅雨の時期からウオーキングなどで発汗させましょう。

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白藤博さん(75)ヨシコさん(71)
白藤博さん(75)ヨシコさん(71) 東山町長坂

1989 年に病気をしてから喫煙と飲酒をやめました。
それから健康のために歩くように。
もともと野球や陸上をやっていて体を動かすことは得意でした。
2時間程度歩いても苦になりません。(博)

二人で歩くようになって12 年。
雨が降った時以外は毎日歩きます。
二人で話したり、街の人たちに声をかけられるのも楽しみの一つ。
便秘やボケ防止にもなっていると思います。(ヨシコ)

広報いちのせき「I-style」7月1日号