健康塾

「心身共に休養」が大切
ル・コンセール田島内科 田島厚子 医師

田島厚子 医師

うつ病の精神的な症状として

1_気分が沈むなどの「気分障害」
2_興味・関心がなくなる「意欲低下」
3_集中力や判断力が低下する「思考障害」

―などが挙げられます。

また、身体面ではホルモンや自律神経に異常が起きます。
主に睡眠障害、食欲の変化、疲労感などがあり、普通の病気ではありえない組み合わせの症状が特徴です。

近年、うつ病はメディアなどで多く取り上げられ、自覚する人も増えてきました。
「うつ病かも―」と感じたら、すぐに専門の医療機関を受診してください。
抵抗がある人は、かかりつけ医を受診しましょう。
また、うつ病になりやすいといわれているのはきちょうめんで真面目な人。
病気が原因であっても、責任感で自身を追い込んでしまう場合があります。
悪化を防止するには、周囲の理解と協力が必要不可欠です。

治療法は「休養する」こと。体を休めるだけでなく、心の休養が絶対必要です。
病状には波があり、その都度変化します。
休養中に見舞いに行ったり、連絡をとったりする場合は、家族や医師に相談しましょう。

元気のひみつ

居場所があって、仲間がいて
内田イワ子さん 大東町摺沢 78歳

「元気ですね」と声を掛けられて、あらためて自分を振り返ることがあります。
大事なのは「居場所」があること。
家庭はもちろん、女性団体、音楽教室、学校図書館ボランティアや病院ボランティアなど、私を支えてくれる人たちがいることです。
「大好きなみんなの笑顔が見たい」その気持ちが元気の源だと思っています。

年齢でいえば「後期高齢者」。体力の衰えは感じますが、それに逆らわず、体と仲良く付き合っていくことも大切だと思います。

何事も相手があってこそ。その相手は、家族、仲間、または自分の体などさまざまですが、全ての出会いに本当に感謝しています。

私たち「光こう輝き 高齢者」が元気に活動している姿を見て、若い人たちに何かを感じてもらえたらうれしいですね。 

 

 広報いちのせき「I-Style」 平成25年9月15日号