一関の四季彩
猊鼻渓で舟上コンサート 渓谷に響く美のハーモニー舟上で聞く贅沢な時間
午後6時、東山町猊鼻渓。
夕暮れの川面をゆっくりと進む3艘の小舟。
1艘には笛子(ディーズー=横笛)奏者の王名君(おう・めいくん)さんと妻でピアノ奏者の及川夕美(ゆみ)さん。
2艘には約70人の音楽ファン。渓谷ならではの深い音響と幻想的なライトアップで、舟上は唯一無二のコンサート会場に。
「舟上十六夜コンサート」(同実行委主催)は9月11、12の二夜にわたり、猊鼻渓で開かれました。舟上席は両日満席。
中国笛、二胡と鍵盤の美しくもやわらかいハーモニーが人々の心にやさしく響きました。
同町長坂の那須邦雄(くにお)さんは「猊鼻渓の雰囲気にぴったりの演奏。とても素晴らしかった」と満足していました。
二人は12日午前、東山中(箱崎悟校長、生徒199人)でも演奏し、生徒を魅了。
同校3年の新井洋斗(ひろと)君は「この感動を文化祭の取り組みに生かしていきたい」と感謝しました。
22回を数える舟上コンサートは「初秋の風物詩」。余韻は来秋まで残ります。
広報いちのせき「I-Style」 平成25年10月15日号
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