大正、昭和、平成―。
3つの時代を強く、たくましく生き抜いた9人を紹介します。

及川キスさん 大正2年7月2日生まれ

内助の功、町議の夫に代わり家庭を守った
及川キスさん

短歌を作り、95歳頃まで新聞に投稿していたキスさん。
100回目の誕生日には、家族から短歌を集めた句集がプレゼントされました。
長男睦夫(むつお)さん(71)は「父は旧町の議員。家庭を守った母は内助の功です。
体が丈夫で、よく働いていました。おかげで幸せに暮らすことができました」とにっこり。
長寿の秘けつは、好き嫌いせず何でも食べること。食事はいつも「完食」です

小野寺トキミさん 大正2年7月6日生まれ

花が大好き、意志が強くてストレス知らず
小野寺トキミさん

「花が好き」というトキミさん。
チューリップや水仙などを育て、自宅の庭はいつもきれいだったそうです。
明生園で行われた「お祝いの会」で、同施設利用者の金成政勝(かねなりまさかつ)さん(82)は「あなたを目標に、私たちも長生きします」と乾杯しました。
二男俊郎さん(65)は「意志が強くてストレスを溜め込まない性格。それが、長寿の秘けつでしょう」と話してくれました。

齊藤亀歳さん 大正2年8月12日生まれ

巨人ファン、一人暮らしする元気な100歳
齊藤亀歳さん

野球観戦と動物が好きな亀歳さん。10年ほど前から一人暮らしを始め、食事は自分で作ります。
巨人戦を欠かさず見る大の巨人ファン。好き嫌いがないこと、規則正しい生活を送ること、体を動かすことが元気の源です。
東京在住の長男喜久さん(68)は「寡黙で厳格な父。猫を飼ったり、一人暮らししたりすることで、気を張っていることも元気の秘けつかもしれませんね」と話していました。

菅原ハツミさん 大正2年8月15日生まれ

100年の節目、家族や親戚に囲まれて幸せ
菅原ハツミさん

19 歳で留夫さんと結婚。米やタバコなど農業に従事しました。
子供7人、孫17人、ひ孫29人、やしゃご5人に恵まれました。
サンプラザ及善(千厩町)で行われた誕生会には家族、親戚など約50人が出席して百寿を祝いました。
「皆さんどうもありがとう」と笑顔で感謝するハツミさん。長男實さん(78)は「働き者でした。長生きして、楽しく暮らしてほしい」と話していました。

原田吉代さん 大正2年9月17日生まれ

頭が良くて社交的、ストレス発散が得意
原田吉代さん

昭和6年に岩雄さんと結婚。子6人、孫16人、ひ孫27人、やしゃご6人がいます。
農業に従事。馬を操って田起こしや代掻きをしました。
90歳頃までお酒やたばこをたしなみ、老人クラブなどの行事にも積極的に参加しました。
孫勇希さん(51)は「社交的で頭の回転が速い、気丈な祖母。ストレスを発散するのが上手です。100 歳まで長生きしてくれて本当にうれしい」と話していました。

齋藤養治さん 大正2年9月20日生まれ

趣味は太鼓、家族の前で腕前を披露
齋藤養治さん

23歳で結婚。子6人、孫11人、ひ孫14人がいます。
身の回りのことは全部自分で行い、散歩や庭の草取りなど体を動かすことを欠かしません。
趣味は40年以上続けている太鼓演奏。家族など約20人が出席して9月21日に開かれた「百寿を祝う会」では、力強い演奏を披露しました。
「毎日おかゆを食べて、たくさん働くことが健康の秘けつです」と養治さん。満面の笑みが印象的でした。

千葉長次さん 大正2年9月26日生まれ

農林業一筋、不自由な体で人一倍働いた
千葉長次さん

 農林業一筋の長次さん。米やタバコなどを作っていました。
趣味は神楽と民謡を聴くこと。好きな食べ物は納豆と餅です。
目と足が不自由ですが社交的。人と話すことが大好きです。
長男正義さん(70)は「体が不自由だったにもかかわらず、ずっと働き続けてきた父は本当にすごい。尊敬しています」ときっぱり。
毎日歩くこと、無理をしないこと、ストレスを溜めないことが元気の秘けつです。

小野寺久子さん 大正2年10月5日生まれ

笑顔が印象的、おおらかでくよくよしない
小野寺久子さん

昭和5年に結婚した豊穂(とよお)さんは小野寺家の27代目。
久子さんは大家族の大元です。自宅ではつえを使わず歩きます。
手押し車で外出します。好き嫌いはなく、2、3年前まではお酒もたしなんでいました。
孫正則(まさのり)さん(54)は「元気に100 歳を迎えられてうれしいです。長寿日本新記録を目指してほしい」と話すと久子さんは大笑い。
おおらかで、くよくよしない性格が長寿の秘けつです。

西村あきよさん 大正2年11月1日生まれ

好きな歌を歌いながら、一生懸命働いた
西村あきよさん

昭和9年に一さんと結婚。米や畜産など農業に従事しました。
子供7人、孫14人、ひ孫16人に恵まれました。
孝養ハイツ(室根町)で行われた誕生会では家族をはじめ職員、入所者みんなで百寿を祝いました。
「どうもありがとう」とほほ笑みながらあいさつしたあきよさん。
二女勝揮さん(68)は「歌うことが好きで、働き者でした。これからも元気に楽しく暮らしてほしい」と話していました。
 

 

 

 広報いちのせき「I-Style」 平成25年11月15日号