【新春特集】覇者の挑戦_2
一関学院 男子陸上競技部
19年連続で全国高校駅伝に出場
監督 千葉裕司 主将 伊藤龍也 部員 17人
男子29校、女子19校がたすきをつないだ「男子64回・女子25 回全国高校駅伝競走大会岩手県予選」は2013年10月23日、花巻ハーフマラソンコース(7区42.195キロ)で行われ、男子一関学院が19年連続23回目の優勝を決めた。
前回の全国経験者4人を擁する学院は区間賞を総取りする独走。
2位に7分以上の大差をつけ、2時間10分10秒で19連覇した。
県高校総体5000メートルを制したチームの要、伊藤龍也(りゅうや)主将は「目標は全国で15位内。京都では、応援してくれる人や一緒に戦った仲間の思いを背負って走る。集大成にしたい」ときっぱり。
千葉裕司(ゆうじ)監督は「伊藤と昆充(こんみつる)(3年)のリードを後続がどれだけ守れるかが勝敗の分かれ目」と上位進出に意欲を見せた。
全国大会は12月22日、京都市で行われ、2時間9分14秒でゴール。順位を昨年より10位上げる健闘を見せたが目標には届かなかった。
千葉監督は「高速レースの中、前回より順位を上げた選手に感謝している」とねぎらった。
伊藤主将は「夢は後輩たちに託し、この経験をこれからの人生に生かしたい」と唇をかんだ。
一関学院 女子バスケットボール部
6年ぶり5度目の「ウインターカップ」に出場
監督 山田繁 主将 小島由希子 部員 35人
「第44回全国高校バスケットボール選抜優勝大会岩手県予選」(通称:ウインターカップ)は2013年10月18-20日、花巻市総合体育館で行われ、一関学院が64―57で盛岡白百合学園を下し、6年ぶり5度目の優勝を飾った。
辛勝に小島由希子(おじまゆきこ)主将は「仲間を信じて、最後まで気持ちが切れなかった」と話し、「全国は、相手にかかわらず学院らしいプレーで16強を目指す」と表情を引き締めた。
山田繁(しげる)監督は「今年のチームは、理解力や処理能力が高い。短期間で修正できることが特徴」と話し、「目標達成に向け、成功体験の少ない選手のモチベーションを上げられるようサポートしたい」と力を込めた。
走る攻撃と高さを意識したディフェンスを鍛え、挑んだ全国大会は12月23日、東京体育館で行われたが、初戦からV候補の一角札幌山の手(北海道)と対戦し、47-84で敗れた。小島主将は「声を出して連携する学院らしいプレーができなかった」と悔しさをにじませた。
初めて全国の壁の厚さを体験した高橋彩(あや)さん(2年)は「この悔しさをバネに、新人大会から県3 冠を目指す」と気持ちを切り替え、次のステージを見つめた。
広報いちのせき「I-Style」 平成26年1月15日号