一関市長 浅井東兵衛 市民号の旅で独特の自然、文化、歴史を誇る沖縄を訪れました。飛行機から降り立つと、目に入るヤシの並木で南の島に来たことを実感し、真っ白の砂浜、エメラルドグリーンとでもいいますか、透明で澄んだ海に心が癒されました。
 幸いにも道中はずっと好天に恵まれました。沖縄美ら海水族館の巨大な水槽で悠々と泳ぐジンベエザメを眺め、その大きさにビックリしたり、沖縄民謡の踊りを教えられたり、参加者の皆さんと語り合いながら、沖縄の自然や文化を満喫することができました。
 沖縄は小さな島ですが、かつては地理的な利点を存分に生かし貿易を主とした王国を築き上げ、また、独自の文化を作りました。長所を伸ばすことにより短所は見えなくなると言われますが、沖縄はその長所をしっかりと生かし、昔は中国や東南アジアとの交易で栄え、今は観光を前面に打ち出して活気に満ちあふれています。
 そのようなことから、私たちのまちづくりも、他のまねごとではなく、地域の長所を見つめ、風土に根ざした資源を生かすことが大切であるなあ、と改めて感じさせられました。   

 

 (広報いちのせき平成19年12月1日号)