開始時刻 午前11時00分

 

○市長発表事項

【市長】
64歳以下の新型コロナワクチン接種について、65歳以上の高齢者接種を平泉町と共同接種体制を構築して行っているが、体制を拡充してこれまでの個人接種に加えて集団接種についても対象とする。平泉町と一体となってワクチン接種を進めていく。
国は接種順位を定めているが、市独自の接種順位を定めて接種を円滑に行う。
具体的には年齢を区切って段階的に接種を進めていく。接種は11月末の終了を目標に取り組んでいく。終了時期については、国の指示やワクチンの供給量等によって流動的になる。
接種対象者は約62,000人。国から示されている優先接種者は基礎疾患を有している人、高齢者施設等の従事者。これに市独自に居宅サービス事業所、訪問系サービス事業所等の従事者、保育所、幼稚園、こども園、特別支援学校が該当になる保育施設等の従事者を優先接種対象者として加える。
接種券の発送と予約の開始時期について、接種券は年齢順に3段階に区切って発送する。年齢順として64歳から50歳、49歳から30歳、29歳から18歳に区切って発送する。
基礎疾患がある人の優先予約期間を1週間程度設けて、そのあと基礎疾患がない人の予約を受け付ける。
64歳から50歳の人は22,700人ほどいるが、7月上旬に接種券を発送し、基礎疾患がある人は7月12日から予約を受け付ける。基礎疾患がない人は7月18日から予約を受け付ける。
49歳から30歳の人は24,000人ほどいるが、接種券の発送時期は7月中旬で基礎疾患がある人は7月26日から予約を受け付け、基礎疾患がない人は7月30日から予約を受け付ける。29歳から18歳も同様のやり方になる。
接種体制について、集団接種を中心に接種を行いたい。基礎疾患がある人がかかりつけ医で接種できる個別接種も併用した形で進めたい。
また、一関市の西地区では夜間救急当番医の制度は当分の間休止し、平日の夜間にもワクチン接種を行う。平日の夜間は18時30分から20時30分までとし、7月5日から接種を開始したい。週末の土曜日は14時から17時、日曜日は9時から12時と13時から16時を7月17日からスタートする。集団接種で使用するワクチンはモデルナ製。
個別接種は、市内51医療機関で定める日時で行う。7月12日から開始するが、使用するワクチンはファイザー製となる。
予約方法について、24時間予約ができるインターネットでの予約を推奨する。予約枠を十分用意し、長い期間で予約を受け付けるようにする。集団接種は、インターネットとコールセンターで予約を受け付ける。個別接種は各医療機関またはインターネットとコールセンターで予約を受け付ける。
市から接種場所と日時を指定されることを希望する人は、接種券に同封する申込はがきを返信してもらえれば、市から日時を記入したはがきを発送する。
接種場所への移動支援として、障がい者福祉乗車券の交付を受けている人を対象に「タクシー・バス乗車券」を交付する。

 

【一関市医師会 寺崎会長】
当地域では東西2カ所で平日の18時から20時まで夜間救急当番医制を敷いている。今般、コロナ禍の状況においてワクチン接種事業が住民の高いニーズのもと進んでいるが、よりスピードアップを図り、住民の方に早く安心をしてもらうため、西地区の夜間救急当番医制を一時休止し、その医療スタッフを総合体育館に配置し集団接種を行いたい。期間としては、7月5日から開始したい。終了時期は接種状況を鑑みながら判断する。時間は平日の18時30分から20時30分までとする。現在の夜間救急当番は18時から20時までとしているので、スタッフの移動時間も考えての設定とした。場所は総合体育館を使用し行う。体制として、医師1人、看護師2人を1チームとし、2チーム2レーンで行う。接種人数は1日320人程度を予定している。1週間で1,600人の住民に接種したい。対象者について、高齢者施設等の従事者、訪問系サービス事業所等の従事者、保育施設の従事者を優先して接種を開始したい。
今回このような対応に至った経緯は、夜間救急を受診する方が従来に比べ減ってきている。休日受診も同じ状況。そういった中で、ワクチン接種に切り替えても影響が小さいと判断した。しかし、住民にとって夜間救急は非常に大事なことから、東地区の救急当番体制を維持し、西地区の救急医療病院に協力をいただき、住民サービスに漏れが無いようにしたい。住民の方には夜間救急に関しご不便をおかけすることになるが、ワクチン接種の推進を図るためとご理解いただきたい。受診の際には東地区の救急当番医に相談していただきたい。場合によっては近くの救急医療病院を紹介されることになると思われるのでよろしくお願いしたい。

 

【記者】
職域接種については検討しているのか。

【市長】
現時点では考えていない。

 

【記者】
今回もインターネット予約や長い期間を設けて受け付けることにしているが、これまでと同じく1回目の接種を受けた後に2回目の予約となるのか。

【新型コロナワクチン接種対策室長】
64歳以下のインターネット予約に関しては、1回目と2回目の接種をセットで取れるようにしたいと考えている。

 

【記者】
4月12日から高齢者等施設入所者の接種を開始したが、これまでの接種の進み具合についてどういう印象を持っているか。

【市長】
4月12日のスタート時はワクチンの供給量が少量で、少しでも早く接種を受けたいと思う方の希望もあって、予約開始当初は混乱したところがあったと思う。
その後、ワクチンの供給量が安定してきたため、市への問い合わせの電話等が少なくなっている。ワクチンの供給が安定し、供給時期も具体的に示されれば、ワクチン接種は円滑に進むと思う。

 

【記者】
先日、大東の大原地域の方が東地区にも集団接種会場を設けて欲しいと大東支所へ要望が出されているが、対応は可能なのか。

【市長】
大東地区に限らず、旧東磐井地区の方々の気持ちは十分理解できるが、どこまで対応が可能かとなると、今の接種体制は市の医師会の全面的な協力をいただきながらワクチン接種を実施しているため、今の体制を組み替えて東地区も実施するとなると重い案件と思っている。簡単に結論が出せないと思う。良い案が無いか考え中。

 

【記者】
一関市は県内でいち早く高齢者向けのワクチン接種を始めており、64歳以下の接種
についてもスピード感をもってスタートしている。これまでの高齢者接種についての評価と今後11月終了に向けての思いを聞きたい。

【市長】
順位争いをしている訳ではない。国の方でワクチン接種を行うと決まった段階で、少しでも早く市民の方に安心してもらうために、やるべきことをやるということで医師会と協議を重ねた結果、最速で実施することができた。
これまでのことを振り返ると、ワクチンの供給が少ない段階では苦労した部分もあったが、それを除けば円滑に進んできたと思う。全体が終わった段階で総括しないといけない。今の段階では、高齢者も終了していない状況ではあるが、円滑に進んでいると思う。
今後は、高齢者への接種がうまく進めば、順調に流れていくと思う。よって、高齢者への接種をしっかりとやっていきたい。そのためには、従事して頂いている医師会などのスタッフに感謝しながら1日も早く終了したい。

 

【記者】
東地区の先生方は集団接種には加わらないのか。

【一関市医師会 寺崎会長】
そのとおり。

 

【記者】
西地区の夜間当番医制の休止は影響がないのか。

【一関市医師会 寺崎会長】
影響が全く無い訳ではない。東地区の先生方は今回の集団接種では当番医として関連していない。移動する時間も必要なこと、夜間に詰めてもらうのが難しい先生もいるなど様々な事情もあった。また、東地区は医師の数が西地区より少ないため、早いローテーションで休日当番医が回ってくる中で、ワクチン集団接種も組み込んでいくと負荷が大きいと思っている。普段から個別接種においても苦労をかけているのもあるので、夜間の集団接種については、西地区の先生方で対応したい。
東地区の先生方には現状で頑張っていただくことにした。

 

【記者】
東地区の当番医の先生へ患者が集中する場合も考えられるが。

【一関市医師会 寺崎会長】
その懸念はある。状況によっては患者さんの近隣の救急病院でサポートする体制を整えている。

 

【記者】
ワクチン接種を優先するためか。

【一関市医師会 寺崎会長】
そのとおり。住民のニーズを踏まえて、今の時期はワクチン接種を円滑に進めることを優先した。

 

【記者】
夜間に何かあったら、当番医に連絡してもらい対応となるのか。

【一関市医師会 寺崎会長】
そのとおり。受診してもらうか近隣の救急病院への連絡となるが、こちらで対応する。なるべく住民の方の救急に対する安心安全を落とさないように踏ん張る。

 

【記者】
7月5日から始めて、終了時期は接種状況をみてということだが、なるべく早くということか。

【一関市医師会 寺崎会長】
市のスケジュールでは11月に終了ということになっているが、先が見えてくれば切り替えが出来ると思う。

 

○その他

【記者】
月曜日に発表された消防職員が市の発電機を転売した件について、鍵の管理をしていたが、出し入れの帳簿は整備していなかったということだった。市の備品管理のあり方について、市長として何か指示したことはあるのか。また、昨日の議員全員協議会、議会一般質問で話しがあったが、NEC跡地について、議員からは今補正予算を提案するべきではないという雰囲気の意見を出していると受け止めているが、そういった議会の声に対しどう思うか。

【市長】
消防の件については、情けなくショックを受けている。今まで職員へ綱紀粛正について話していたことが一気に消えてしまったと思う。改めて伝えることの難しさを身に染みて感じた。伝えることが難しいからこそ、職員研修で言い続けてきた。
語ったことが全て守られるとは思っていないし100パーセント求めている訳ではないが、そこを目指して言い続けることを基本として考えている。それが残念な結果になった。一般質問で3期12年間を振り返ってという質問があったが、市長に就任した直後に発覚した一関温泉協議会の不正経理問題に半年を費やして再発防止に取り組んだことを話した。任期を終えようとしている時に同じような事案が生じてしまったことが残念に思っている。しっかりと対応策について、職員一人ひとりに語りかけていきたい。
2つ目の件について、議会に補正予算を提案するべきではないと会派代表者会議で出されたと聞いているが、とんでもないことだと思っている。議会としての役割があり、執行部が提出した案件について審議して議決する。提出すべきでないということに対し反論したい。言っている内容が私には理解しにくいと思っている。拙速ではない。戦略的に物事の手順を踏んで進めてきたことであり、計画がしっかり出来ないうちにやることが拙速だというのであれば、それに対しても反論する。
物事には、具体的な計画が出来上がってから動くこともあるが、戦略的に物事を進める今回の件は、先に土地を確保してから、その土地を活用方針について市民から幅広く意見を募って組み立てていくというやり方を批判するのであれば、納得がいかない。
                                                                           以上

閉会 午前11時30分

 

 6月23日記者会見資料 [396KB pdfファイル]