令和4年5月30日一関市長定例記者会見概要
開始時刻 午前11時00分
○市長発表事項
なし
○その他
■移動市長室について
【記者】
2点伺いたい。
1点目は、例年だと6月か7月に移動市長室を実施したと思う。今年度はやるのかやらないのか聞きたい。
もう1点は、住宅環境改善リフォーム補助金について、昨年度よりも当初予算を20%ぐらい増額している。5月9日から申し込みの受付を開始しているが、27日に予算額に達し終了したと聞いた。昨年の大雪で屋根に被害が多くあり、修繕のために活用されたため、かなりの需要あるということになる。予算の追加についての検討はしているのか。
【市長】
最初に2点目についてだが、予算は見積もりをどの程度見て予算化していくのか考えるものなので非常に難しい。
ニーズの見積りであり、期待値の見積りでもある。また、新規事業と継続事業では扱いも違えば、見込みも違ってくる。
質問の件は、事業名を変更し内容も見直すなど拡充を行っているが、継続して実施してきたもの。そういった事業は多くの経験値があるので、どのぐらいの予算が必要か組み立てて進めていく。一方、コロナに関連した交付金に多いが、全くどのぐらい必要となるのか予想できずに始めるものもある。
また、今年の当初予算で組んでいるが、若者活躍会議、女性活躍会議で出た意見を受けて、措置したものがある。そういったものは、どの程度予算が必要になるのか全く分からない。
なお、女性活躍会議で出された意見で措置した、女性にやさしい環境整備のためのトイレの整備、パウダールームの設置に対する補助に多くの申請があると聞いている。
規模が全くわからない状況で当初予算を設定しても軌道修正をするのはあると思う。
今回の話しは、通年の経験値で20%増額としたもの。すでに予算額に達したとのことだが、果てしなく追加するのかというと少し違うと思う。
一方で、新規で始めたものは、当初で組んだもの自体の予測の精度が少し甘かったのかもしれないと思う。そういったところが違う部分。よって検討するとすれば、継続してやってきたこれまでの実績、そことの比較での検討するのが本来の姿と思う。
最初の質問の移動市長室については、実施しようと思っている。
前市長は現場主義と話されていて、私が部長、副市長の時もそのとおりだと思っていた。
実践する手段としては、市長は移動市長室。各支所長も懇談会の実施など実践するツールを持っている。本庁の各部長もそれぞれの現場に行くことに変わりはない。
就任してから女性活躍会議、若者活躍会議、農業未来デザイン会議を行っているが、私がたまたま市内で直接お会いした時に、この方は女性活躍、若者活躍を体現していると思い、お願いした。他にもそういった方は市内にいっぱいいると思う。女性活躍、若者活躍、農業の新しい形を実践している方と接点を持ちたいと思っている。
それだけだということではないが、そういった要素を踏まえた中で、今年度実施したいと思っている。
■地震被害額などについて
【記者】
地震に係る対策会議があったと思うが、被害額や中里市民センターについて変更があれば教えて欲しい。
【市長】
概要の報告を受けている。金額的には、前回の報告と大きく変わってはいない。18億円ベース。
本部会議本部長の副市長から話します。
【副市長】
5月27日午前8時半現在で、総額は18億2500万円ほど。前回よりは399万円ほど増額になっているという動きはある。
【記者】
中里市民センターの検討はまだ継続中か。
【市長】
この前は修繕する場合は5億円と話した。
一方、建て替えする場合に幾らかかるかを試算している。概算は出したが、もう少し精度が高い計算をしているところ。
今後、住民の皆さん方に修繕か建て替えのどちらでいくのかを説明しようと思っている。細かい計算まで出せればいいが、ある程度分かった段階で方向性だけは示したい。きち
んと精査した数字が出るまでは時間がかかるので、予算はまだ先になると思うので、6月議会への提案は無理だと思っている。
【副市長】
いつまでも住民の活動場所がないのは良くないので、できるだけ早くという思いがある。6月議会は無理だが、6月の早い時期に地元の皆さん方に対して説明をしたい。
【記者】
今週は国会議員と意見交換するため、上京すると思うが、どういったことを話すのか。
【市長】
地元選出の国会議員の先生方と懇談する。一関市からは、ILCと国道4号線の4車線化の話をしようと思っている。
県の市長会のメンバーが上京して、地元選出の国会議員に市長会として要望するが、その要望項目はたくさんある。
地元選出の国会議員との懇談の中で、一部は各市から話すので、一関市からは、ILCと国道4車線化の2つと思っている。
【記者】
ILCについては、先日の記者懇談会で話していた内容のことを話すのか。
【市長】
ILCを推進していくため、去年の暮れに地元で大会を開催したが、もっと継続的な形にしてやっていきたいという話をしたが、そういった話を国会議員に話すよりも、有識者会議が出した時期尚早という意見に対し、国としてもう一歩踏み込んでもらいたいと話をする。
国会議員の方々が、国民の理解を得ていくために、ILCの委員に対しどう説明すればいいのか苦慮しているようなので、東北推進局でまとめたものがあるので、その中のポンチ絵を2つほど入れてこういう言い方をすれば国民の理解が得られると話そうと思っている。
【記者】
地震被害の件で確認したい。中里市民センターの5億円というのは、その場で修繕を行った場合の金額だと思う。建物を壊して新しく建てることになれば、解体費も加わるので金額的に結構なものになり、悩ましいと思うが。
【市長】
我々が手掛ける建物は、新築になると結構財源が入るようになっている。
一般財源に置き換えると、事業費としては修繕にかかる5億円より膨らむと思うが、一般財源で言うと、逆に減ることになる。その点を踏まえた上で、地元の皆さんへ説明をしようと思っている。
きちんとした予算額として議会提案するレベルではないが、概算金額を踏まえたうえで市としてどちらの方向でいきたいのか話をする。
【記者】
前回より増えた399万円の特徴的ものを聞きたい。
【副市長】
福祉施設の被害額の精度が上がったため。スポーツ施設も同様。
399万円6,000円ということになった。
【記者】
大体これで打ち止めになるのか。
【副市長】
もう少し動きはある。
【記者】
そんなに増えることはないと言うことで良いか。
【副市長】
はい。
【記者】
中里市民センターの他には、大きな被害がなかったということで良いか。
【副市長】
単体施設でいけばそのとおり。
■旧藤沢町長が亡くなられたことについて
【記者】
先日、藤沢の町長をされた佐藤守さんが亡くなられました。長く町長をやられたが、何か思うことはあるか。
【市長】
一時代を築いた方だと思う。在任期間の長さもあるが、在任中になさった町民病院の設置や営農の仕組みを作られたことなど、いろいろな分野で藤沢町の一時代を築いた方だと思う。今日、お通夜に行きたいと思っている。
■災害復旧支援本部の廃止時期について
【記者】
今は災害復旧支援本部を設置しているが、廃止する時期の判断は、どういうタイミングになるのか。
【市長】
今までは、地震があったときに支援本部を設置していなかった。今回初めて設置した。
設置した理由は、情報の管理を一元的にやるため。あとは何か市として後押しするようなものがあれば、事業進捗していくということもある。そういった意味では、大体いいところまで来ていると思う。よって、廃止をする時期の検討に入ることになると思う。
【記者】
完全に被害建物とか被害施設の復旧が終了した段階で終わるということではなくて、それよりは前ということか。
【市長】
本部としてコントロールしていく役割が終われば、あとはそれぞれの部が現場で工事の事業の進捗管理を行うだけなので、災害復旧支援本部は終わりとなる。
以上
閉会時刻 11時20分