令和5年10月10日一関市長定例記者会見概要
開始時刻 午前11時00分
○市長発表事項
なし
○その他
【市長】
今日,FAXしたプレスリリース2件について話をさせていただく。
一つは株式会社SHOEI様から、企業版ふるさと納税で1億円を寄付いただいたこととその使途について、もう一つは10月11日から14日まで私が海外出張、これは台湾の企業訪問になるが、その概要について、であります。
株式会社SHOEIから、まち・ひと・しごと創生寄附活用事業に対する寄付を受領したということ。 受領額は1億円。受領日は9月8日金曜日。 活用方針は、地域の稼ぐ力を高め、仕事と豊かな暮らしを創出し、市内外から人が集うまちをつくる事業に寄付していただいた。 使途について、TGC teenをもう一度開催したいと考えている。 時期については、来年度を想定し、具体的な開催の日時、場所、内容などについては、TGC teenをプロデュースしている東京ガールズコレクション実行委員会と協議調整のうえお知らせをすることになる。 また、関連する予算については追って編成のうえ、議会に提案をすることになる。 なお、SHOEI様からは、一関の若い方たちを応援したいということで、TGC teenの開催経費に充当することについて賛同をいただいている。 もう一方の相手方である、東京ガールズコレクション実行委員会の企画運営の会社である W TOKYO様からも5月に開催したことについて大変高い評価を頂戴しており、2024年開催についても前向きに捉えていただいている。具体的な内容については、現在協議をしている。
2件目の明日10月11日から14日までの海外出張の件について、日程は、10月11日水曜日から14日土曜日までの3泊4日。訪問先、訪問場所は、台湾の台北市となる。 企業訪問の狙いは、今年の8月6日から7日にかけて、一関市が開催した台湾企業経営者などによる視察ツアーにご参加をいただいて、一関市を訪問をされた台湾企業を中心に、今夏の一関市訪問ツアーへの御礼を申し上げるとともに、参加企業の中に一関市に魅力を感じ、進出を検討するという企業が複数あったので、私が訪問して、企業誘致の話をさせていただくもの。 今回の企業訪問先には、夏のツアーに参加していない企業なども訪問し、誘致活動を行う予定である。 訪問予定者については、私と商工労働部次長小野寺正寿。 企業訪問先の概要について、1社目はタイペイデジタルグループ。台湾で最大のデジタルマーケティングの会社であり、Googleの台湾初の広告代理店。Google台湾の年間最優秀代理店賞を4年連続で受賞している。 夏のツアーにはタイペイデジタルグループの代表の方が一関市を訪問している。 2社目のジェネグループについて、専門知識と市場リソースのあらゆる側面を組み立てて、市場のニーズに的確に対応し、ホテル、商業用不動産、建設、開発、レジャー・エンターテイメントなど様々な企業に豊富な資源と利益を導入し、業界と市場で高い評価を得ている。夏のツアーに、こちらの代表の方が一関市を訪問されている。 この2社は10月12日の訪問先になる。 3社目のドンケンインテリジェントテクノロジーカンパニーリミテッドについて、チェックインホテルチェーンを所有し、現在日本へ進出をしている。 ホテル経営運営の管理システムなどを手がけるITベンチャーで、高度なITスキルを用いて宿泊施設の予約、部屋割り、精算などを自動処理できるような独自システムの開発をしている。 こちらについては、夏のツアーには参加していなかったが、その後、こちらの方とアポが取れたので訪問する予定。 4社目のカットアウェイについて、プラットフォームのサービス提供会社。 夏のツアーに、こちらの代表の方が一関市を訪問されている。3社目と4社目が10月13日の訪問先となる。 5社目のフォーチュンキャピタルマネジメントカンパニーについて、10月14日に訪問する予定だが、ITプロジェクトの管理コンサルティング会社であり、こちらの代表の方も今年の夏に一関に来ている。 明日11日については、朝早い時間に一関を出て夕方に台湾の台北に到着する。その日の夕方には、これらの企業の方々との会食を予定している。 1社あたりの懇談時間について、ベトナム訪問のときは、1時間ぐらいだったが、今回は予定が2時間ぐらいあり、さらに昼食や夕食を食べながら懇談をするので、1社あたり全体で3時間ぐらいになると思う。 この夏のツアーに参加したのは6社あったが、そのうち4社へ訪問をする。残りの2社については、台湾で東北遊楽日というイベントがあるが、そこに行った際に足を伸ばして訪問する予定で調整をしている。 それから、訪問期間中にILCの関係者と会うことについても調整をしている。 タイペイデジタルグループについて、一関市内への事業所立地に関する合意書を締結する予定。明日からの訪問期間中に締結する予定だが、その内容については、締結の帰国後に、また改めてお知らせしたいと考えている。
【記者】
最初に企業版ふるさと納税について、来年度もTGC teenをもう一度開催するために活用するということだが、予算措置は12月通常会議で提案するのか。
具体的な内容などは、これから協議するということだが、中身的には、今年の5月に開催したくらいのレベルを目指したいという感じなのか、考えを聞きたい。
【市長】
議会への予算の提出時期だが、12月通常会議だと、少し遅いかもしれないので、12月の前に開催していただくことも含めて、予算の提出時期については検討している。
TGC teenの内容について、どのぐらいの規模かは、ガールズコレクション実行委員会のW TOKYOさんとの協議になるので、期日、場所や内容は、しかるべき時に発表することになると思う。
W TOKYO様からも高い評価をいただいているので、かなり前向きに捉えていただいていることは間違いないと申し上げたい。
【記者】
ふるさと納税について、TGC teen開催にかかる経済波及効果などをまとめていたが、来年度も開催するという考えなので、開催しての収穫と、課題について聞きたい。
【市長】
経済波及効果を先日プレスリリースしたが、その際に申し上げたのは、そもそも開催の目的や狙いは経済的な側面というよりは、若い方たちにいいねと思っていただけること。ワクワク感とドキドキ感という話をした。
それが主だった。ただし、そうは言っても、大きなお金を使う事業なので、経済的な側面についても期待される方もいたので、そういった話をした。
課題の部分については、屋内と屋外でそれぞれイベントを開催したが、屋外の実行委員会の皆さんは、市内のいろいろな関係団体だが、そこにもなかなか十分な情報提供ができない状態で開催した。それはどうしても屋内のイベントとの連動性があるので、そのことはストレートにお話できないことがあった。おそらく実行委員会の皆さん方は、すごく大変だったところだと思っている。その基本図式は変わらないとは思うが、市内のいろいろな関係団体の皆さんは、1回経験しているので、そうした経験値の上に次回も屋外屋内分という切り分けがあるとすれば、経緯は分かっているので次に備えていただけるんじゃないかという気はする。
ただ、屋外であるとか屋内であるとか、あるいは実行委員会を組織してやるとか、そこはまだ今日の段階ではそこまで言及できない。協議調整中。
いずれ全然分からないものを初めてやるというところからは一歩前に出られるという期待は持っている。
【記者】
開催の目的は次も同じなのか。
【市長】
はい。大きな資金を寄付していただいたSHOEI様に対してそのことは伝えているし、W TOKYOとの協議でも、その目的、狙いはきちっと伝えている。
その点に関しては、両者から賛同をいただいている。そうした目線での組み立てになってくると思う。
【記者】
1回開催した経験が生かされてくると思うが、それを超えるとしたらどんなイベントを作り上げたいと思うか。
【市長】
そのコンセプトは、まさに協議をしていくところになる。
今年の冬にベリーノさんで開催した記者発表の時に話したように、コンセプトはこうですという話が次もできると思う。
【記者】
先ほどの話だと、もう1回開催するという話は確定と考えていいのか。
【市長】
やろうと考えている当局とお金を出していただけるところと、実際それを手がける会社さんの3者は、やりましょう、頑張りましょうという話になっている。
ただし、これまで継続開催するのかという質問を何回かいただいた際に、話してきたのは、二つ条件が欲しい。一つはお金で、もう一つは皆さん方の理解ですという話をしていきた。
私ども当事者としてはやりたいと思っているし、スポンサーさん、運営会社さんも、よかった、もう1回やろうとなっている。
あとは、実際携わった皆さん方、例えば屋外の実行委員会の皆さん方やそこに出展した方、そうした方たちに対してはアンケートを取って、良かったのでもう一回いいねとなっている。
ただ、私達が直接聞ける範囲はそういったところしかないので、その他の多くの方から直接聞くことはできていない。
そうなれば、予算を上程して、議会で議決をいただけるかということだと思うので、そういったところは本当の意味で最後のチェックゲートだと思う。
【記者】
日時、場所はこれからということだと思うが、年間スケジュールはあまり変わらないと思う。そうすると大体同じ時期になると思うが。
【市長】
W TOKYOでも地方開催分として、いろいろチャレンジしているので、総体の枠の中で開催時期を探っていくと思うし、戦略もあると思うので、そういうところで決まっていくと思う。
【記者】
TGC teenを同じ場所で2年連続開催するのは初めてになるのか。
【市長】
詳しくは把握していない。TGCの地方での連続開催は北九州市で実績がある。TGC teenは本来小規模で開催するもの。W TOKYOさんによると、ライブハウスなどの小規模な会場で開催するので、いわゆるTGCのミニチュア版のように開催したことは無いそうです。
【記者】
W TOKYOさんからは好評だったということだが、具体的にどういう評価が高かったのか。
【市長】
TGC teenを長い時間開催したのは初めてだった。地方で開催したのも初めて。さらに東北、北海道で初めてだった。
企業版ふるさと納税を原資にして自治体が開催したことも、TGC teenに限らず初めてだった。
W TOKYOさんにしてみれば、そういった初めてづくしの中で開催。屋外のものときちんとコラボした状態でやったのも初めて、屋外の方を地元の実行委員会がやったのも初めて。
W TOKYOさんが屋外も小さな規模で直接やったことはあるが、あれだけ大規模に、地元の実行委員会が組み立てた内容できちんと屋内と屋外がジョイントできた。
屋内の出演者が外に出たのも初めてだったので、いろいろな意味で初めてづくしだったが、それが全てうまくいったことで大変高評価に繋がった。
【記者】
2年連続ということだが、その先もあるのか。
【市長】
先ほどの二つの条件がある。
【記者】
台湾訪問に関して、8月に一関に来ていただいて、実際に産業用地など視察してもらったと思うが、タイペイデジタルグループとは合意書を取り交わす予定もある。今は学校跡地を産業用地として活用する取り組みに入っているが、台湾の企業は具体的なイメージを持っているのか。
【市長】
視察は正味半日間ぐらいの駆け足だった。その具体的な場所については、これから先の手続きで日本の現地法人の立ち上げとなるので、場所や規模感も含めて今回行ったときに、その辺の詰めをしてくる。現時点では、あそこと決まったものではない。
【記者】
合意書の中に、いつまでにというような時期的なものも含めるのか。
【市長】
そこまではないと思う。
【記者】
雇用創出という効果を期待して誘致するということでいいか。
【市長】
そうです。
【記者】
一関市進出に興味を示した企業が複数あったと言っていたが、タイペイデジタルグループ以外には何という企業か。
【市長】
いくつかの用地を見ていただいた。それから、日本における一関市の立地的なところ、交通の条件など、いろいろなプレゼンをした。
一関市は良い条件がそろっているといった認識を持っていただいたと思っている。明日からの訪問日程の中で、何かその作業していくところまではいかないと思う。もうちょっと話が進められればとは思っていた。
【記者】
念押ししてくるイメージか。
【市長】
この前のツアーは、駆け足のツアーだった。一関で夏祭りが開催されている最中にバスで回った。
その他にも、日本のインバウンド的な目線もあったので、猊鼻渓、厳美渓や中尊寺とかをご覧いただいた。企業立地、企業誘致という側面だけの日程ではなかった。
今回の訪問では、企業誘致について話をしたいと思っている。
他の4社には直接は絡んでないが、インバウンド、市内産農産物の販路確保および拡大について、12月に一関市に来られる際に説明したいと思っている。
【記者】
タイペイデジタルグループについて、規模感は決まっているのか。
【市長】
まだ。
【記者】
時期は数年スパンのイメージか。
【市長】
何年もかからないと思う。
【記者】
一関市に事業所を構えることによる市のメリットについて思うことは。
【市長】
台湾国内のGoogleを総括している会社であり、社長さんは非常に技術や経営の両方で抜きん出てる方です。
事業所が設置されることで、さらに次の展開が期待できる会社だと思う。一関市にオフィスを作るということだけにとどまらないように私の方も話をしていければいいと思う。
【記者】
合意書を結ぶ経緯について聞きたい。
【市長】
実際に来ていただいたときに、市内の状況を気に入ってもらった。
その後、コンサルタントを介して話を進めてきた。
【記者】
ずいぶん早い決断だと思うが。
【市長】
オーナーさんなので早い。
【副市長】
市長が感じてるのと同じく決断が早いので、その後の決断はしたもののどういう考えかを市長が確認してくることになる。
【記者】
具体的にはどういう会社なのか。
【次長兼工業労政課長】
現在のところ、タイペイデジタルグループ様のホームページの情報しかないが、デジタル広告をされており、Googleのほかにフェイスブック、LINEと取引されている。台湾の中では業界トップ企業だと伺っている。デジタル広告のソフトを作っている。
【記者】
従業員は何人ぐらいか。
【次長兼工業労政課長】
約200人。
【記者】
デジタル広告のソフトとは。
【次長兼工業労政課長】
アプリケーションシステムを作られている。
デジタル上での広告を流す。
【市長】
普通の広告代理店ではなく、Google、フェイスブック、LINE、ヤフー、アマゾンのパートナーで顧客が70業種で3万社以上の顧客を持っている。
2000以上のECブランドの技術開発されているようだ。社長はスタンフォード大学で学んだ技術者のようだ。
【記者】
NEC跡地も紹介したのか。
【市長】
紹介した。学校跡地、NEC跡地、今度開発を始めようとしている産業用地の場所とかを見ていただいた。
【記者】
議員報酬の引き上げについて、先週答申があった。これから検討されるということだが、議員の報酬改定を答申どおり条例改正するということでいいのか。また、提出時期について、12月通常会議、あるいは1月の招集会議が考えられる。先ほどTGC teenの関連予算の説明があったので、違うタイミングも考えられるので、提出時期の考えを聞きたい。
それから、附帯意見としてあった、市長、副市長、教育長の給料改定について、どのように現在考えているのか。
【市長】
まず、答申どおりかということについて、答申は尊重したいと思う。ただ、答申書の表に具体的な金額やパーセンテージが書かれていたので、そのとおりとするか提案者として考えたい。
引き上げをする方向で議会に関係する議案を出すか出さないかと言えば、議会から要請があって審議会を開催し諮問を行い、審議会から一つの答えが出てきたので、その答申に沿ったことをやっていくのが筋だと思う。
条例改正提出時期は、先ほどのTGC teenの関係は、その準備のためのスタートを考えると、12月だと遅いかもしれないと話をしたが、一方でこの議員報酬の引き上げに関してはそういったような要素は多分ない。
新年度からという答申なので、来年4月からということを逆算して考えれば、12月通常会議の前でなくてもいいし、むしろ市民の皆さんも大変関心があると思うので、十分な会議期間の中で審議をいただくというのが、こうしたものの常であるので、12月通会議前というものではない。
それから、附帯意見にはいくつかの項目があり、その中の一つに市長、副市長、教育長の給与を検討して欲しいという内容だったが、これまでの流れや経過を含めて確認したいと思う。
今回議員報酬の改正にあたって、これまでの経過・経緯を一通りおさらいした上で諮問をしている。市長、副市長、教育長の給料の改正に関しては何もおさらいしていない。答申は、合併後の市民所得の伸びを一つの物差しとして出した答えで、一方で給料は、報酬との違いがあるので、その物差しとどう照らし合わせればいいのかと思う。
もう一つは、合併後の市民所得の伸びを基に、報酬増という答えが出たとすれば、同じ物差しで報酬を受けている他の職についても検討しないといけないことなので、その確認をしたいと思っている。
【記者】
現時点で市長、副市長、教育長の給与改定については、考えに至っていないということか。
【市長】
はい。ノーアイデア。
【記者】
新最終処分場について、先月環境アセスの実施案の説明会が開催されたが、会の中で管理者と直接話をしたいという声が多く寄せられた。
直接はいい面、悪い面あるとは思うが、今後そういう機会を設けようと考えているのか。
【市長】
そういった声があったということは報告を受けている。
今月組合議会があるが、一般質問通告の中でもそういったことはどうなのかと通告をもらっていたので、議会の場でお答えすることになる。
説明会当日の報告を受けて思っていることは、今回の説明の内容は極めて実務的な内容の説明だった。アセスとはどういったもので、どういうことを調査してのかの概要説明。
私が直接行って説明したことは、地元の団体の方から知らなかったという話をいただいたので、知らなかったということがあるとすれば、知っていただく努力が必要なので、千厩地区の皆さん方に集まっていただき説明したことは過去あった。
私どもとしての説明をしないといけない事柄がアセスの説明以外にあり、直接説明の場が欲しいということであれば検討することになるが、現時点では私が直接お邪魔して、何かの説明をしないといけない事柄はない状況。
【記者】
会を重ねるたびに硬直化している印象を受けている。それで説明会の内容に関係なく直接話したいと言っていると思う。
【市長】
私自身も副管理者の頃から説明会に行っている。管理者になってから地元の方とのコンタクトがないかというとそうでもない。いろいろな場でお会いすることもあるので、改めて何かこちらから説明をする場を設けるのはどうなのかと思う。
直接いろいろな方と話をする場は十分あると思う。
どういったような形がいいのかということだと思うがなかなか答えがない。
【記者】
説明会の翌日に千厩高校の生徒と意見交換をしたようだが、この件について質問が出たのか。
【市長】
市内の高校を回って講話しているが、千厩高校では1年生と3年生が出席した。
質疑の時間が10分ぐらいあったが、それについてはなかった。
以上
閉会時刻 午前11時51分