開始時刻 午前11時00分

 

○市長発表事項

なし

 

○その他

【市長】

台湾の地震のことに関して3点ほどお知らせしたい。私は昨年、台湾へ2回行ったし、台湾の方がツアーで一関市を2回訪れている。

台湾で地震があったが、私どもの方で関わりのある台湾の事業所へ被害の状況などを確認したところ、いずれも無事であり、大きな被害はなかった。これが1点目。

2点目は、東京都港区白金台にある台北駐日経済文化代表処と横浜にある分処のそれぞれ代表へ市長名でお見舞いの文書を出させていただいた。

文面は、「このたびの台湾東部で発生した地震により、尊い命を失われた方々に深く哀悼の意を表しますとともに、被害に遭われた皆様に対し心からお見舞いを申し上げます。

東日本大震災の際、台湾の皆様には、岩手県を含めた東北地方に対し、いち早く多大なご支援をいただきました。皆様からのご恩を忘れることはありません。

台湾の早期復興など被害に遭われた皆様の安全と健康が守られ、一日も早く平穏な日常を取り戻されることを心からお祈り申し上げます。」といった文面である。

また、募金活動を始めようと思っている。

一関商工会議所と一関市観光協会が連携をし、募金活動に取り組むこととなった。具体的には現在調整中だが、会員事業所に募金箱などの設置を行うと聞いている。市においても庁舎や公共施設などに募金箱の設置を行い、支援の輪を広げていきたいと考えている。

 

【記者】

2点伺う。ツアーで一関市に来られた事業所については、被害の状況を確認したところ大きな被害はなかったと話されていたが、人的、物的両方なのか。

【市長】

両方の意味になるが、一関市へ来ていただいたり、お邪魔をしたりした場所の中に、台湾東部に所在する事業者が1カ所ある。具体的な被害は多分あったと思うが、心配いただくくらいの大きなものではなかったと聞いている。

そこ以外の事業者は台湾の西側にある。

 

【記者】

昨年、市は台北デジタルグループと立地協定を提携しており、今後一関市内へ立地という動きになると思うが、この地震による影響はあるのか。

【市長】

今回の地震によってスケジュールが大きく左右されることはないと思っている。

台北デジタルグループが最初にやることは、日本に法人を作ること。今はその準備をしていると思うが、おそらく年内か年度内になると思う。日本法人を作って、そこから事業拡大をしていき、駅東の工場跡地の利用にスケジュールを合わせると思う。

 

【記者】

台北デジタルグループと地震後に直接やり取りをしたのか。

【市長】

市では、コンサルタントを通して一関市ツアーや私どもの訪問先の調整をしているので、そのコンサルタントを通じての確認になる。

 

【記者】

募金活動を商工会議所や観光協会と連携し、始めるということだが、これ以外での支援として、市が検討されていることはあるのか。

【市長】

私どもとお付き合いがある事業者は、台湾西側に集中している。先ほど話した1社は大きな被害が無いと聞いているので、具体的にはそういった動き以外は今の時点ではない。

 

【記者】

台湾事業所に被害状況を確認したということだが、何社なるのか。

【市長】

個別に交渉していたので、具体的な社名などは明らかにしないようにしてきた。

私どもがお邪魔したところ、あるいは一関市に来ていただいた事業所になる。資料を持ち合わせていないが、事業所は把握している。

 

【記者】

募金箱について、いつ頃から始められるのか。

【市長】

今週中に始められると思う。

 

【記者】

本日午後にコロナワクチンの接種で医師会や歯科医師会、薬剤師会に感謝状を贈呈するが、一関市は県内でいち早く接種体制の確立に取り組んで、接種率が人口10万人以上の自治体では度々1位や2位になった。そういった実績となったことについて市長の所感を聞きたい。

 

 

【市長】

午後に一関市医師会、薬剤師会、歯科医師会の代表へ市から感謝状を贈呈する。

それは、コロナワクチン接種に対するご尽力に対して感謝するという内容である。

4年前は消毒物品の購入にかかる補正を次々と提案していたが、同時進行で医師会には発熱外来の設置をお願いしていた。そして、臨時診療所設置条例を提案した。県内で最初だと思っている。

また、当時の医師会長とどういうふうに発熱外来を立ち上げようと相談したことを覚えている。

ワクチン接種は個別接種と集団接種両方でやっていくこととなったが、医師会だけでは対応できないことになり、歯科医師会や薬剤師会に協力いただいて、集団接種を実施することができた。また、高い接種率をキープすることができた。コロナが終わったわけではないが、コロナ対策自体が新しいフェーズに入ったと思うので、これまでの4年間を総括する意味で、医師会、歯科医師会、薬剤師会へ感謝状を渡したいということ。

これから先も連携して取り組んでいかなければいけないが、一旦これまでの4年間を振り返って、感謝の意を伝えるということ。

 

【記者】

インフルエンザワクチンの接種補助と同様に、コロナワクチンの接種に対する補助を考えていることだと思うが、もう少し情報が整理されないと、いつから実施するのか明確に示せないと思う。医師会と協議した上で、実施することになるのか。

【市長】

そうなると思う。まずは、金額がいくらになるか。実際に接種開始時期がいつからになるのか。これは国からの情報になるが、個別接種で対応していくときに、スタート時期によってはインフルエンザワクチン接種時期と同時期ということもある。

そうなると、一番心配なのは家庭の負担だと思う。

 

【記者】

盛り土の農地について伺う。新年度に入ったが、2月通常会議終了以降、何か新たな動きがあったのか。また、議会の調査特別委員会の今後の予定、今後の動きについて聞きたい。

【市長】

昨年度は調査特別委員会へ2回資料を提供させていただいた。

市で新しい動きは今のところ特にないが、特別調査委員会から追加資料を提供するように話があったので、追加資料の提供に向けて準備をしているところ。

作成後、それを議会側に伝えて、3回目の調査特別委員会の日程調整を行う。調査特別委員会での説明に対し、新たな調査項目が出てくると思う。

調査特別委員会が設置されたので、そこに対して説明をしていくのが、私どもとしてのアクションだと思う。

 

【記者】

準備中ということだが、いつ頃になるのか。

【市長】

できれば4月中に3回目の調査特別委員会が開催されるように準備したい。

 

【記者】

昨日、桜の開花宣言をしたが、現在の基準木は昭和58年の10月に植樹されている。近年は、隣の枝垂桜の方が何日か前に開花している。そして、平泉町や奥州市の方が先に開花することもある。

例えば、基準木を見直しする考えはあるのか。

【市長】

大船渡市はいつも早い。平泉町と奥州市も一関市より早く開花した。

基準木は、かつて釣山にあったものが現在の場所に移転されたもの。特に見直しは考えていない。

 

【記者】

基準木は条例で決めているのか。

【市長】

条例で定めているものではない。

 

【記者】

盛り土の問題について、原因について市長として分析をしていたら教えて欲しい。

【市長】

皆さん疑問に思っていると思う。なぜ起こったのかは、今行っている調査のゴールだと思う。

関係する方々に聞き取りをしている。なぜ始めたのか、いつから始めたのか、誰から言われたのかといったことを聞き取りしている。第2回目の特別調査委員会に資料提供した。

農地所有者、施工業者、盛り土材の提供者への聞き取り内容が微妙に食い違っている。

この方たちからの聞き取りだけで、背景、理由、要因などの答えが出るのは今ではないと思っている。

いろいろ調査をして答えを出さないといけないが、だいぶ先という気はしている。

 

【記者】

3回目の特別調査委員会に向けた資料は、そごに関する調査に関する資料なのか。

【市長】

1回目と2回目のときにそれぞれお話があったが、筆毎の交付金返還額、また、原状復旧するときの2つの方法を想定して、それぞれの工事試算額を提出した。

それに関しては、盛り土をする前の農地の利用状況はどうだったのか、農業委員会の形状変更届の提出日、農業委員会がそれを確認した日について、求められていたと記憶している。他にも追加で教えてほしいという話もあったので、3回目の調査特別委員会に提供する資料を作成している。

 
以上


閉会時刻 午前11時28分