松川地区母親クラブ
エコキャップ運動を機に 環境問題への理解深める
毎日のように耳にする「エコ」という言葉。
地球温暖化対策は今や世界で最も大きな課題の一つです。
松川保育園児の母親らで組織する松川地区母親クラブ(小野寺瞳会長、会員34人)は、ペットボトルのキャップを回収し益金をポリオワクチンの購入費に充てる『エコキャップ運動』に取り組んでいます。
「普段ならそのまま捨ててしまうペットボトルのキャップ。何かに役立てられないかと思っていた」と小野寺会長。調べるうちに、NPO法人エコキャップ推進協議会の活動が目に止まりました。「これなら誰もが気軽に参加できる」と自身が会長を務める松川地区母親クラブで取り組むことに決めました。
この取り組みを親しみやすくして、もっと関心を持ってほしいと、マスコットキャラクターもデザインしました。胸にはエコロジーの「e」。
地球をイメージした水色の丸顔に、愛と優しさを意味するハート型の耳。
体は木々の黄緑色にマントは大地の茶色と、それぞれに意味が込められています。
名前は園児と保護者から募集し、「キャッピイ」と名付けられました。
同園と松川小、松川公民館にキャップ回収用の専用ボックスを設置したところ、昨年7月から10月までに集められたキャップは約1万6千個(40キログラム )。ポリオワクチン20人分にもなりました。
小野寺会長は「皆さんから協力をいただき思ったよりもたくさん集まった。これらが世界の子どもたちの命を守る一助になれば」と話します。
環境問題を子どもたちに分かりやすく伝えたいと、キャッピイを主人公にした紙芝居も制作。ストーリーは小野寺会長が、作画は会員の千葉悦子さんが担当しました。
地球と子供たちの未来を守るためにやってきたキャッピイが地球温暖化について分かりやすく解説。▽早寝早起きをする▽食事は残さず食べる▽物を最後まで大切に使う―という生活の基本的なことがエコにつながるということを改めて教えてくれる内容です。
紙芝居は昨年11月、同園で初めて上演。生活発表会ではこれまでの取り組み経過が報告され、クラブの活動についてより広く知ってもらうことができました。
「一人一人ができることは小さいけれど、みんなでやれば大きな成果になる。地球温暖化防止と世界の貧しい子供たちのため、これからも活動を広めていきたい」。小野寺会長はさらなるステップへ夢を膨らませます。