一関市では、「一関市地球温暖化対策地域推進計画」において、2030年に二酸化炭素排出量を2013年度比で46%削減し、51%削減の高みを目指すことを目標としています。

 目標達成に向けた取組として日常生活における省エネの取組を推進しています。

「省エネ」とは?

 省エネとは、「省エネルギー」の略です。石油や石炭、天然ガスなど、限りあるエネルギー資源がなくなってしまうことを防ぐため、エネルギーを効率よく使うことをいいます。

国内の家庭の用途別エネルギー消費

 国内の家庭のエネルギー消費を用途別に見ると、1965年と比較し、動力・照明用の割合が増加しています。これは、家電機器の普及や大型化、多様化によるものと見られています。また、エアコンの普及により、冷房の割合も増加しています。

 2018年度における家庭のエネルギー消費の割合は、動力・照明が最も大きく、給湯、暖房、厨房、冷房と続いています。

家庭の用途別エネルギー消費の推移

 国内の家庭のエネルギー源別消費

 国内の家庭のエネルギー消費をエネルギー源別に見ると、1965年度と比較して、電気の割合が大幅に増加しています。これは、家電機器の普及や大型化、多機能化によるものに加え、近年のオール電化住宅の普及も要因の1つとして考えられています。

 2018年度における家庭のエネルギー消費のエネルギー源別割合は、電気の割合が大きく約半分を占めています。それに都市ガス、灯油、LPガスと続いています。

家庭のエネルギー源別消費の推移

省エネの取組例

 具体的な省エネの取組を資源エネルギー庁ホームページ(外部リンク)から紹介します。

 エアコン

 ・ 室外機の周りに物を置かない。フィルター掃除で効率アップ。

  例:フィルターが目詰まりしているエアコン(2.2kW)とフィルターを清掃した場合の比較 年間で電気31.95kWh(約990円)の節約

 ・ ドア・窓の開閉は少なく。

 ・ 扇風機を併用。(冷気・暖気を直接当てたり空気を循環することで効果が上昇)

 ・ 冷房時は無理のない範囲で設定温度を上げ、暖房の設定温度は20℃を目安に。

  例:外気温31℃でエアコン(2.2kW)の冷房設定温度を27℃から1℃上げた場合(使用時間1日9時間) 年間で電気30.24kWh(約940円)の節約

    外気温6℃でエアコン(2.2kW)の暖房設定温度を21℃から1℃下げた場合(使用時間1日9時間) 年間で電気53.08kWh(約1,650円)の節約

 ガス・石油ファンヒーター

 ・ 必要な時だけ運転し、外出や就寝の15分前にはスイッチオフ。

  例:石油ファンヒーターで1日1時間運転を短縮した場合(設定温度20℃) 年間で灯油15.65L(電気使用量の削減含み約1,470円)の節約

 ・ フィルター掃除で効率アップ。

 ・ 設定温度を上げる前に衣服で調整。

 ・ 室温は20℃を目安に。

  例:石油ファンヒーター外気温6℃の時、暖房を21℃から20℃にした場合(1日9時間使用) 年間で灯油10.22L(約880円)の節約

 照明

 ・ LEDランプに取り替える。

  例:54Wの白熱電球から9Wの電球型LEDランプに交換(年間2,000時間使用) 年間で電気90.00kWh(約2,790円)の節約

 ・ 点灯時間を短く。

  例:54Wの白熱電球1灯の点灯時間を1日1時間短縮 年間で電気19.71kWh(約610円)の節約  

 冷蔵庫

 ・ ものを詰め込みすぎない。

  例:詰め込んだ場合と半分にした場合を比較 年間で電気43.84kWh(約1,360円)の節約

 ・ 開けている時間を短く。

  例:開けている時間が20秒の場合と10秒の場合を比較 年間で電気6.10kWh(約190円)の節約

 ・ 壁から適切な間隔で設置。

  例:上と両側が壁に接している場合と片側が壁に設置ている場合を比較 年間で電気45.08kWh(約1,400円)の節約