「やさしい日本語」にかえられています。意味がちがうことがあります。

村田 尚久さん

村田 尚久さん

移住者PROFILE

村田 尚久 さん

一関市への移住を決められたきっかけは何ですか。

私はこれまで終始一貫してマーケティングに関わるキャリアを歩んでまいりました。
30年近く心血を注いで打ち込んできまして、生涯を通じて取り組んでいきたいと思っていました。
ところが55歳を前にして突然やり切った感じを覚え、満足してしまったのです。
そこで思い切って会社を辞め、「この先どのように生きていくか」をテーマにゆっくりと自分探しをしようと考えました。

会社という看板なしで世の中と自分との関わりを模索する中で、唯一興味を持ちやってみたいと思ったのが「農業×地域おこし」でした。

食の問題と地方活性化は、数ある日本の課題の中でも特に重要であると感じた次第です。

そこから移住を決意し、紆余曲折を経て最終的に一関市へ移住することになりました。
一関市の農業ツアーに参加したことで、一関市が素晴らしい地域であることを知ったのが直接のきっかけです。

もちろん私の場合、「農業と地域おこしに適していること」が必要条件でしたが、それに加えて一関市が持つプラスアルファの魅力が非常に大きかったことが決め手となりました。

移住を決意されてから、一関市に来られるまでの期間はどのくらいでしたか。

移住先を求めて実際に現地を訪問したり、短期間農業に従事したりと、都合9つの県を巡りましたので2年間ほどかかりました。
色々と探す中で、移住に必要なことへの理解を深めながら検討を進めてまいりました。

そうしたプロセスを経て、最終的に私の移住における条件も明確になりました。

・自治体と地域が一体となって農業に取り組んでいる(農業×地域おこし)
・農業で独立しやすい環境が整っている(独立が現実的であるか)
・技術指導を受ける土壌がある(農業技術の習得が可能か)
・米・野菜を幅広く作っている(食料問題に寄与できる可能性)
・自分の希望と地域・自治体のニーズがマッチしている(地域と一体化できるか)
・風土が自分に合っている(生涯頑張れるか)

このすべてが合致していたのが一関市でした。特に最後の「風土」が最も重要だと考えております。
私は以前から松島が好きでよく旅行に訪れており、周辺地域にはとても愛着がありました。
一関市は気候や雰囲気も似ており、大変気に入りました。

一関市に来られるにあたり、不安はありませんでしたか。

時間をかけて最終的に一関市への移住を決断いたしましたので、気持ちの上ではすっかり折り合いがついており、「あとは実際に住んでみてから!」と思っていましたので、特に不安はありませんでした。

ただ、いざ住み始めてから「冬場をどう過ごすか」という最も肝心なことをあまり考えていなかったことに気づき、現在は地元の方々から色々とアドバイスをいただきながら冬の準備を進めております。

今は初めての冬場を前にドキドキしております。

移住後のご感想をお聞かせください。

時間をかけて決めてまいりましたので、大きなギャップや不満などは全くございません。
むしろ想像していた以上に仕事や住環境などの移住環境が素晴らしいので、毎日ワクワクしながら過ごしております。
特に実感しているのは以下の点です。

・一関市大東町の方々は気さくで親切な方ばかりで、本当に感謝しております。
・農業技術を積極的かつ丁寧に教えていただけるのがありがたいです。
・広々とした美しく豊かな自然環境の中で生活でき、特に朝夕の景色は感動的です。
・生活リズムが規則正しくなり、身体が非常に健康になりました。お腹周りも短期間でだいぶスリムになりました。

地域の方々との関わりはありますか。

現在お世話になっている法人が農事組合法人ですので、私が移住する前から地域の組合員の皆様は私のことをご存じでした。そのため、地域の方々にご挨拶すると、皆さん笑顔で暖かく歓迎してくださり大変嬉しく思っております。

法人の皆様をはじめ、お米の配達先や飲食店の皆様など、まだ触れ合う機会は多くなくこれからですが、積極的に地域活動や交流の場に参加していきたいと考えております。

一関市のおすすめを教えてください。

私が特に素晴らしいと感じているのは、一関市大東町をはじめとする自然環境です。
一般的な観光地とは異なり、「生活と自然が一体となった独特の風土」があります。空、森林、川の水、空気がすべて調和した、何物にも代えがたい美しい環境です。

長年東京で暮らし、自然が好きで様々な観光地も訪れましたが、それらとは違う「作り込まれていない、ありのままの日本の原風景」がここにはあります。
東京の友人たちに写真を送ると大好評なのですが、この魅力を地元の方に伝えると「えっ、これが?」というような反応をされるのも面白いところです。

実際に農村の生活圏を訪れたことがある都市部の方は意外と少ないと感じていますので、私はこの「日本の原風景がある農村の暮らし」を強くおすすめしたいです。

移住してご苦労されたことはありますか。

特にありません。日々の仕事や生活の中でちょっとした問題やドキッとすることが起こることはありますが、周辺の皆様に温かく助けていただき、滞りなく解決することができております。

一関市への移住を検討されている方へのアドバイスをお願いいたします。

移住の目的はライフステージやライフスタイルによって千差万別だと思います。
(リタイア後の生活再設計、子育て環境の追求、農業・起業への挑戦など)

私の場合、「農業×地域おこし」ができる理想的な土地が一関市でした。農業や地域社会への貢献を目指す方にとって、一関市は非常に環境が整っておりますので強くおすすめいたします。
市役所の担当の方々も大変親身になって相談に乗ってくださいます。

 

また、一番大切なのは「その土地で本当に生涯頑張れるか」という想いだと思います。
私自身、他に条件の良い候補地もありましたが、実際に滞在してみて「残りの人生をここで頑張る」という確信が持てず断念した経緯が二度あります。

一関市の素晴らしい自然、穏やかで親切な人々との出会い、そして過去の愛着がある思い出との接点が、私の背中を強く押してくれました。
新しい土地では大変なこともあるかと思いますが、「ここで頑張りたい」という強い思いがあれば必ず乗り越えられると感じています。

今後の展望についてお聞かせください。

現在の法人で農業技術をしっかりと身につけ、早期に自立した農業経営も法人勤めとあわせて行いたいと考えております。
また、マーケティングのキャリアを活かし、販路の開拓、新たな作物や新商品開発などの6次化の要素でもお役に立ち、地域の皆様と一緒に地域活性化に貢献したいと考えております。

当面は農業技術と経営を学び、なるべく早い段階で認定新規就農者の資格取得を目指します。
また、私と同世代(バブル世代~第二次ベビーブーマー)の方々が55歳前後の節目を迎える中で、「生き方に迷ったら農業をやろうよ、一関で!」と提案できるようなロールモデルとなり、微力ながら移住者増加にも貢献したいです。

現在の大東町では、70代以上の方々が現役で農業を支えておられます。祖父母世代から我々世代、そして孫世代へとスムーズにバトンをつなぐ「架け橋」となれるよう、情熱を持って取り組んでまいります。