市民の皆様へ

 

市民の皆様におかれましては、新型コロナウイルス感染拡大の防止のため、大型連休中は不要不急の外出や帰省の自粛など、最大限のご理解とご協力をいただき、心から感謝申し上げます。
政府は、全都道府県を対象とする「緊急事態宣言」を5月31日まで延長することを決定し、未だに全国的に相当数の新たな感染者が確認されている東京、大阪などの13の都道府県を「特定警戒都道府県」に指定し、引き続き接触機会の8割削減などの取組を進める一方で、岩手県を含むそれ以外の県においては、行動制限の一部を緩和する方針が示されました。政府の専門家会議の提言では、新たな感染者の数が限定的となった地域で再び拡大しないよう長丁場に備えて「新しい生活様式」に切り替える必要があると具体的な実践例が示されているところです。
一関市では、現時点で一人も感染者は確認されていないことから、この「新しい生活様式」を実践していくことを前提に、感染拡大防止に取り組んでいく必要があります。いつ感染者が確認されてもおかしくないという緊張感の中、長引く行動自粛により市民の皆様は大きな不安を感じているものと思いますが、新型ウイルスの出現に伴い、飛沫感染や接触感染、さらには近距離での会話の対策をこれまで以上に日常の生活の中で実践していく必要があります。


【新しい生活様式:主な実践例】(こちらのチラシもご覧下さい「一関市にお住まいの皆様へ」 )

(1) 一人ひとりの基本的な感染対策(身体的距離の確保、マスク着用、手洗い)
(2) 日常生活を営む上での基本的な生活様式(帰省や旅行は控えめに)
(3) 日常生活の各場面別の生活様式(「三つの密」を避ける、手洗い、咳エチケット)
(4) 働き方の新たなスタイル(ローテーション勤務、会議はオンライン)


また、市では感染症対策に取り組むとともに、深刻な影響を受けている事業者の皆様の経営を支援するため、出来る限りの独自の経営支援策を講じてまいります。
感染症対策には、自らを感染から守るだけでなく、自らが周囲に感染を拡大させないことが不可欠であり、一人ひとりの心がけが何よりも重要となります。
自分自身を、家族を、大切な人を、そして、私たちの地域社会を守るため、地域の総力を結集してこの難局を乗り越えていきましょう。

令和2年5月11日
一関市長 勝部修 (一関市新型コロナウイルス感染症対策本部長)

 市の施設について

5月10日まで利用を休止していた市の施設について、5月11日から一部再開いたします。
市民センター、文化センター、スポーツ施設などは利用者を市民に限定するほか、図書館や博物館などは一部利用制限を設けておりますので、利用の際には事前に各施設に問い合わせていただくようお願いいたします。観光レクレーション施設や宿泊施設は5月31日まで引き続き休止としております。
なお、各施設の利用にあたっては、「三つの密」を避けるとともに、感染防止対策の徹底にご協力をお願いいたします。 

市が主催する行事やイベントについて 

「三つの密」が生じるような多人数が集まるイベントや行事は、引き続き中止・延期といたします。参加対象者が比較的少数の場合には、「三つの密」を避けるとともに感染防止対策に取り組みながら実施してまいります。
市以外の各種団体が主催する行事やイベントについても、市と同様の対応について呼びかけてまいります。

地域経済対策について

特別定額給付金については、オンライン申請については5月1日から受付を開始しており、郵送申請についても申請のご案内を昨日(5月10日)から各世帯あてに発送を開始しました。
また、市の独自施策となる、特別障害者手当受給者等への臨時給付金については、すでに対象者への案内は済んでおります。申請の手続きは不要であり、5月下旬の給付に向けて作業を進めております。
その他にも、雇用調整助成金の事業主負担への支援や中小事業者への家賃補助などの支援策に取り組んできておりますが、追加施策として、国の支援制度である持続化給付金の対象とならない中小企業の経営を支援するため、中小企業経営継続支援給付金制度を新たに設けたところであり、引き続き雇用の維持や事業の継続に向けた支援に積極的に取り組んでまいります。

学校の対応について

「三つの密」を避け、感染予防に最大限配慮し教育活動を行ってまいります。

体調不良・健康不安について

市では、住民の不安解消や医療機関の院内感染を防止する対応策について県及び一関市医師会と協議してまいりましたが、5月8日の臨時議会において臨時診療所条例の制定について議決をいただき、市が臨時診療所を設置して診療業務を一関市医師会に委託することといたしました。
この臨時診療所では、感染が疑われる方に対してPCR検査のための検体採取をドライブスルー方式で行うこととしており、5月18日から業務を開始する予定としております。
これまでどおり、発熱などの感染が疑われる症状がある方は、一関保健所に相談していただくわけですが、医療機関(かかりつけ医)を受診される場合でも事前に連絡をしたうえで受診をし、かかりつけ医が問診及び診察を行い、PCR検査が必要と判断した場合は、かかりつけ医が臨時診療所へ検査予約を行い、患者は予約時間に臨時診療所で検体採取を行うという流れになります。

改めて、体調不良などの健康不安がある場合の医療機関の適正な受診についてお願いです。
息苦しさや倦怠感がある、風邪の症状が続いている、といった症状のある方については、医療機関を直接受診せず、
まずは、一関保健所(☎0191-26-1415)に電話で相談してください。その後、医療機関を受診する際は、必ず事前に医療機関に電話をしてから受診してください。