避難所閉鎖/平泉ナンバー
避難所閉鎖 生活再建へ決意新たに
避難していた小泉地区の人たちらが出席した避難所閉所式
東日本大震災で被災した気仙沼市本吉町小泉地区の人たちの避難所となっていた室根町の旧津谷川小学校の避難所閉所式は、8月21日に現地で行われました。
同地区の人たちは、震災が発災した当初は気仙沼市小泉中学校に避難していましたが、入浴など避難所の環境をよりよくするため、4月17日から室根町の旧津谷川小学校に移りました。
津谷川地区と小泉地区はサケの放流を通じた交流を約20年にわたり続けており、その縁で集団避難が実現しました。
最大で30世帯85人が生活していましたが、仮設住宅などへの入居が進み、8月7日に全員が移転しました。
閉所式には、避難していた小泉地区の人たち約40人と、気仙沼市、当市の関係者約30人が出席。避難所本部長として避難所の運営の取りまとめを行ってきた小泉地区振興会連絡協議会長の芳賀勝司さん(67)は、「震災発生当初から炊き出しや食材の提供をいただいた。食料調達もままならなかった私たちは、言葉に言い表せないほどの感謝の気持ちだった」と声を詰まらせながら当時を振り返り、「震災から約4カ月にわたり一関市、津谷川の皆さんに大変お世話になった。これから厳しいハードルが待ち受けているかもしれないが、復興に向けてまい進していきたい」とあいさつしました。
炊き出しなどの支援を続けてきた津谷川地区の人たちを代表して津谷川地区自治会振興会長の畠山英一さん(63)は「いろいろと大変な時期もあると思うが、体に気を付けて復興に向けて頑張ってほしい」と激励しました。
式終了後には、小泉地区の人たちとボランティアの人たちが清掃を行い、感謝の気持ちを表しました。津谷川地区では、避難所が開設されている期間中、お花見などの交流会も行ったといい、今後も交流を継続していきたいとしています。
東日本大震災から半年。当市の避難所は最大で46カ所に2千7百人余りの人たちが避難していましたが、8月14日にすべての人たちが仮設住宅などへ入居したことからすべて閉所しています。
旧津谷川小避難所を清掃する小泉地区の人たち
平泉ナンバー 実現に向け、10万人署名にご協力を
平泉ナンバーイメージ
本市をはじめとする5市町の商工会、観光協会、行政で構成する「平泉ナンバーを実現させる会(会長 宇部貞宏一関商工会議所会頭)」では、平泉ナンバーの早期実現を目指し、両磐および胆江全域で10万人の署名活動に取り組むことになりました。
平泉ナンバーの実現により平泉の文化遺産を核とする地域づくりや、知名度アップなどが期待されます。
ご当地ナンバーのメリット
走る広告塔として、知名度アップによる地域振興、観光振興、運転マナーの向上などの効果をあげています。また、東日本大震災からの復旧・復興にも大きく寄与すると考えています。
ご当地ナンバー導入例
仙台(宮城県)、会津(福島県)、富士山(山梨県、静岡県)、鈴鹿(三重県)など
10万人署名活動
市では、行政区長を通じて9月中に各世帯に署名用紙を配布しますので、一人でも多くの署名にご協力をお願いします。なお、年齢、運転免許の有無は問いません。
実現させる会のエリア
金ケ崎町、奥州市、平泉町、一関市、藤沢町
問い合わせ先
〒021‐8501(住所不要)
本庁企画調整課、電話0191-21-8641
(広報いちのせき 平成23年9月15日号)