伝統の製鉄を再現

大原小児童がたたら製鉄実習

大東町の大原小学校児童とホッパの会会員らによるたたら製鉄実習は9月14日、同町大原の砂鉄川たたら製鉄学習館で、大原小5年生の児童37人が参加し、会員らの指導により行われました。

一昨年まで旧内野小学校で行われていた実習を、昨年、統合した大原小で引き継いだもの。
1400度ほどに加熱された溶鉱炉に砂鉄川で採取した約30キロの砂鉄と木炭を交互に投入し、約6時間後に炉を取り壊し、大きな鉄の塊、「ケラ」が取り出されると、「すごい」などと歓声が上がり、伝統の製鉄を体験していました。

炎が燃えさかる溶鉱炉に砂鉄と木炭を投入する児童
炎が燃えさかる溶鉱炉に砂鉄と木炭を投入する児童

陶芸で癒しのひととき

地元作陶家が展示即売

岩手県南および宮城県北で作陶する窯元12人の陶芸作品を一堂に集めた第15回「黄金の国陶芸展」が9月9日から11日まで、千厩酒のくら交流施設を会場に開催されました。

東日本大震災で窯が損壊した窯元もありましたが、修理して作品を焼き上げるなど、風合い豊かで個性あふれる作品がずらり。
約2600点の碗や皿、花器などの作品展示や即売がされたほか、「被災地支援オークション」や、陶器を選んでお茶を楽しめる「お茶会」も開催され、大勢の来場者でにぎわいました。
訪れた人々は、作品の色合いや手触りを確かめながら、お気に入りの作品探しを楽しんでいました。

使い道を想像して手に取り楽しんでいました
使い道を想像して手に取り楽しんでいました

秋空のもとはつらつプレー

松川地区老人運動会

東山町老人運動会第42回松川地区大会が9月9日、松川公民館前庭で開催されました。

参加者一人一人がいきいきと輝き、お互いに相手を認め合うことを目指し毎年開催されているもので、地区内の老人クラブ8チームが参加。
コース上にある紙の魚を釣り上げてゴールする「砂鉄川つり大会」や徒競走、玉入れやボール送りなどで熱戦が繰り広げられました。

参加者は、秋晴れの空の下で心地よい汗を流しながら、親睦と交流を深めていました。

熱い戦いが繰り広げられた玉入れ競技「腰をのばそう」
熱い戦いが繰り広げられた玉入れ競技「腰をのばそう」

逆さ地名が縁で交流

根室さんま祭り

根室さんま祭り物産販売交流は9月16日から19日まで行われ、室根・根室交流の会会員ら9人が根室市を訪問しました。

逆さ地名が縁で交流がスタートし今年で13年目。
根室港を会場に催された「根室さんま祭り」で、室根産の鶏肉、りんご、高沢味噌など8品目を販売しました。
特にいちのせき元気な地域づくり事業で取り組んでいる室根発B級計画「いちのせきハラミ焼」もPR。
訪れた来場者に好評を博し、確かな手ごたえを得た様子でした。

今後は、11月に開催される一関市むろね産業文化祭で同市の物産を販売し交流を深める予定です。

室根産の物産販売で交流を深める会員ら
室根産の物産販売で交流を深める会員ら

小さなお餅に大苦戦

中学生、わんこもち体験

残念ながら、台風の影響で中止となったEボート大会の代わりとして、9月4日川崎中学校3年生37人が参加し、4班に分かれて地域のゴミ拾いとわんこもち体験が行われました。
わんこもちは、一関の餅文化をおもしろく、楽しく情報発信していこうと始まったもので、早く食べる秘訣もあるとのこと。

この日、中学生に用意されたのは、一人に1個20グラム・5種類の餅で、全て食べきるまでのタイムを競いました。
うまく飲み込めずだいぶ苦戦したようですが、25秒02で完食した菅原直也君(川崎中3年)が、「キングオブわんこもち2011」の栄冠に輝きました。

楽しみ、苦戦しながら餅を口にする中学生
楽しみ、苦戦しながら餅を口にする中学生

秋の味覚に舌鼓

磐井河原いものこ会

第28回磐井河原いものこ会は9月17日から、磐井川河川公園で始まりました。
市の特産農産物のPRと消費拡大を目的とする同イベント。
「にこにこ里いも」や曲りねぎ「やわらか美人」をたっぷり使用したいものこ汁を堪能することができます。

初日の17日は曇りで今にも雨が降りそうな空模様でしたが、家族や職場の仲間ら2組約50人が参加。
熱々のいものこ汁に舌鼓を打っていました。

同いものこ会は10月23日までの土曜、日曜・祝日に開催中。
事前の電話1本で食材と調理器具がそろい、手軽に秋の味覚を楽しむことができます。

おいしいいものこ汁を召し上がれ
おいしいいものこ汁を召し上がれ

歴史絵巻を堂々と再現

金沢八幡神社で大名行列

金沢神社八幡神社大名行列は9月11日、花泉町の金沢新町から本町の県道を会場に行われました。

行列は、ほら貝を吹き鳴らす露払いを先頭に同神社を出発。
続いて鋏箱や毛やりを持ったやっこ隊、ご神体を運ぶ神輿、金沢小児童による鉄砲隊など総勢約200人が江戸時代から続く歴史絵巻を堂々と再現しました。

金沢内沢の八幡宮が火災で焼失し、現在の地に遷宮された際に田村藩主名代とともに行列した故事に由来するこの行列は約250年間、毎年行われています。
片足を上げて歩く独特のポーズと「セーハー、オットセイー」の掛け声が沿道に詰めかけた観客を沸かせました。

地元にまつわる歴史絵巻を堂々と再現
地元にまつわる歴史絵巻を堂々と再現

(広報いちのせき 平成23年10月1日号)