通報あれこれ

1:問合せ・相談

119番は情報サービスではありません。

119番には問い合わせや相談などが毎日何十本もかかってきます。夜間・休日当番医など、診てくれる病院を問い合わせてくる人が大変多いです。「救急車が必要ですか?」と問いかけると『そんな大げさなほどじゃないんだけどね…』という返答の方も多数います。
119番は火災や救急事故をいち早く通報するための番号で、地域ごとに回線数が限られています。問合せの電話のために、本当に命にかかわる急迫した通報が受信できないこともあるのです。
119番は緊急通報専用の電話です。相談や問合せには応じていませんのでご理解願います。

#相談・問合せは、消防本部(0191-25-0119(代))か、各消防署・分署までお願いします。
#また、火災発生の案内は0180-991199です。

2:サイレン

救急車はタクシーではありません。

119番で救急要請を受信すると、意外と多くの方から「サイレンは鳴らさないで来てください」と言われることがあります。中には、「通報したときにサイレンを鳴らさないで…って言ったのに、家の目の前まで鳴らしてきた!」とお怒りの電話を改めて消防署に入れる方もあります。しかし、救急車は道路運送車両法でサイレンを鳴らすことが定められていますし、生命に危険のある方を医療機関に急いで運ぶためのものです。救急車は本当に緊急性のある人のためにあります。 救急車の出動時のサイレンの吹鳴にご理解をお願いします。

3:通報あれこれ1

誰か通報したかな?

一つの火災に対して何本も通報が入ることがありますが、現場に向かっている消防隊は、通報の本数でその火災の大きさを推し量ったりします。逆に一本しか通報がなければ、誤報や偽報ではないか…と心配したりします。火災を発見したときには誰かがもう通報しているんじゃないかと思わないで、「119番」に通報してください。もしかすると、あなたが重要な第一通報者かもしれません。

4:通報あれこれ2

虚偽の通報について

最近、嫌がらせとも受け取れる、虚偽の通報が増えています。消防法第44条は「火災発生の虚偽の通報をした者」は、社会的に多大な迷惑をかけることから罰則を設け「30万円以下の罰金または拘留」と定めています。119番はあらゆる災害事象に対応するために通報者を特定できることができるようになっていますし、また、通報者が電話回線を切断しても消防署で回線を切断しない限り電話は繋がったままになっていて、相手方を呼び出しできる特殊なシステム(逆信)になっています。 いたずら通報でも119番の回線を使用しているので、地域ごとに数の限られている回線をふさぐことになり、重要な通報を妨害することにもなりかねませんし、このような虚偽の通報で消防車、救急車などを出動させると、もし他の場所で本当の災害があった場合に到着が遅れて被害を大きくしてしまう可能性があります。絶対にいたずらの通報はやめましょう。(お子さんのいるご家庭では、悪意はなくても興味本位で通報するお子さんも実際にいますので、注意してあげてください。)

5:通報あれこれ3

救急車よりもまず親戚!?

おじいさんが倒れた!!このようなときは「まず119番」のはずなのですが、意外と多いのが「まずご本家様に電話しろ」というような対応です。そこから親戚の方が到着するまで数十分…。そして親戚の方と意識や呼吸がないのを改めて確認し、「まず救急車を呼ばれや」との一声でようやく119番通報。救急隊が現場到着したときには心肺停止状態に陥ってからすでに1時間近く経過していた…ということもあります。ことが重大すぎて「自分では判断しかねる」と考えてしまうのかもしれませんが、家族の方が具合が悪いときはためらわずにまず119番通報して救急車を要請してください。

6:通報あれこれ4

こんなときはロードサービスへ

「はい、消防119番。火事ですか?救急車の要請ですか?」
『事故なんだけど…』
「どのような事故ですか?」
『車が道路から田んぼに落ちちゃって…。車を上げてもらえないかな?』
「車の中にとじこめや、ケガをした人はいますか?」
『いや、誰もケガもしてないし、閉じこめられてもいないんだけど、とにかく車をあげてほしいんだよね…。消防で上げてくれるんでしょ?』
消防署から救助工作車や救急車が出動するのは、「救助」「救急」という車両名にもあるように、とじこめなどにより救助を必要としている人がいる場合や、ケガをして病院に一刻も早く搬送する必要がある人がいる場合です(そのほか、事故ではガソリンが漏れているような場合も「火災危険がある」と判断して消防車が出動します)。今回の通報のように、ただ車を引き上げてほしい…という通報もしばしばありますが、このような場合は消防署から出動はしません。みなさんが契約している保険会社のサービスやロードサービスを利用してください。また、ロードサービスや保険会社などの各連絡先を携帯電話に登録しておくなどして、いざというときに備えておきましょう。

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