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木と遊びながら表現できるチェーンソーカービング
里山に親しむ入り口になれば
チェーンソーを使って木を彫る彫刻、チェーンソーカービング。 チェーンソーで仕上げまで行うので、世界最速の木彫刻といわれます。 迫力ある音で丸太が削られ、動物などの姿が浮かび上がってくる光景は、見る人を楽しませます。 一関地方森林組合の現場職員として、山仕事歴9年の斉藤啓さん。チェーンソーカービングに出合ったのは、組合青年部の活動で、岩泉町在住の国際大会で入賞歴のあるチェーンソーカーバー、西間健さんから講習を受けたことでした。 「楽しみながら林業という仕事を発信できる」と魅了され、現在では市の農業祭などイベントでのデモンストレーション、大会への出場のほか、みちのくチェーンソーアートクラブに所属し他地域の愛好家と交流しています。 以前からスノーボード、サーフィンなどアウトドアスポーツが趣味。 山仕事は危険な面もありますが「山を知り尽くしたベテランの仕事ぶりはすごい。たくさん学びたい」と真摯に取り組みます。 昨年6月、スウェーデンで開かれた世界最大規模の林業機械展「エルミアウッド」に一人自費で参加。 「地形や木が違うので、世界のやり方を日本でそのまま行うのは難しいと感じながらも、また林業で頑張りたいという元気をもらった」と語ります。 「チェーンソーカービングのデモンストレーションを見て“かっこいい”と感じてもらうことが、里山に注目するきっかけになれば」と愛機ハスクバーナを自在に操る斉藤さんです。 |
(広報いちのせき 平成22年3月15日号)