整備計画委員会から提言書

 基本理念「でかけよう ことばの海へ 知の森へ」

新しい一関図書館の整備については、市民20人で構成する新一関図書館整備計画委員会(佐藤晄僖委員長)で協議と検討が進められています。
9回の委員会と2度にわたる視察を経て、基本構想案、基本計画案と候補地案を8月30日に佐藤委員長が教育委員会へ提言を行いました。
提言書を手渡す佐藤委員長(右)
第9回委員会には、委員ら約30人が出席。
佐藤委員長は、「これまで多くのご意見をいただき、それぞれの立場や見識から図書館にかける熱い思いを感じている。我が市の知的水準の一つの象徴として立派な図書館ができることがとても楽しみである」とあいさつ。
協議終了後に鈴木功教育委員長に提言書を手渡しました。
どうして新しく作るの?
現在の一関図書館は、本を自由にとって見る開架スペースが狭いことから、図書館で持っている本の3分の1程度しか置けず、ゆっくりと座って読むことのできるイスも置くことができません。
また、昭和47年の開館で老朽化が進み、階段や段差など特に高齢者や幼児などにとって使いにくい状況にあるなど、大規模な改善が求められています。
さらに現在の敷地の一部が、磐井川堤防改修事業に伴う堤防用地の対象となっており、一関市街地の安全性を確保するためにも早期に移転する必要があります。
どんな図書館になるの?
施設の規模やサービスなども計画委員会から提言をいただいています。
具体的には、今後、建物の基本設計の段階で検討しますが、開架スペースには、子どもが楽しめるスペース、視聴覚ブース、ゆっくりと新聞や雑誌が読めるコーナーなども設置する予定です。
どこに建てるの?
計画委員会からは、新しい図書館の機能やサービスが十分に果たせることを第一に考え、市のまちづくりの方針に沿った配置も念頭に置いて検討を進めた結果、候補地を磐井病院跡地(山目字前田地内)と現在の一関文化センター体育館敷地(大手町地内)の2カ所とする提言がありました。
市では、この提言を尊重しつつ、市民の皆さんや議会などからご意見をいただきながら、最終的な候補地を決定する予定です。
いつできるの?
磐井川堤防改修事業に支障が出ないよう、平成26年中の開館を目指し準備を進めます。

新一関図書館の想定される規模

延べ床面積:およそ4300~4500平方メートル
蔵書能力:およそ50万冊
座席数(開架スペース):およそ260席
事業費:およそ17~18億円(用地費を除く)

主なスケジュール

平成22年度

整備基本構想・基本計画の策定
用地決定、基本設計

平成23年度

実施設計

平成24年度から平成26年度

建築工事、開館、現施設の解体

市では、最終的な候補地を決定するため、市民の皆さんから候補地選定に関する意見を募集しています。

分庁舎、各支所、各図書館に計画委員会から提言のあった候補地案と募集用紙を備え付けるほか、ホームページにもこれまでの検討状況と併せて掲載しています。
図書館の館内
意見の募集期間
9月24日(金)まで
問い合わせ・送付先
生涯学習文化課
住所:一関市赤荻字清水33
電話:25-6594
FAX:25-6580
E-Mail:shogai@city.ichinoseki.iwate.jp
(広報いちのせき 平成22年9月15日号)