千厩を発信するご当地ソング誕生

このほど千厩町のご当地ソング「千厩太郎」が誕生した。
歌詞には千厩の観光名所やイベントなどが盛り込まれ、曲はビートの利いたロック調に仕上がっている。

レコーディングには、地元千厩小の児童9人も協力。
一関市千厩町を内外に発信する曲として期待が寄せられている。

地域をPRするご当地ソングは、主に歌謡曲、ポピュラーソング、演歌や民謡などのジャンルで、タイトルや歌詞に地名、風習、文化などが取り入れられた地方色や郷愁を前面に打ち出した楽曲。
県内では、盛岡市の「盛岡ブルース」(歌:青江美奈)、「緑の町に舞い降りて-Ode of Morioka」(歌:松任谷由実)、北上市の「北上夜曲」(歌:ダークダックス)などが有名だ。

企画したのは、これまで数多くの音楽をプロデュースしてきた同町奥玉の自営業及川一郎さん(54)。
「マダムギター」の愛称で知られる長見順さん(福島市)に作詞・作曲を依頼した。
歌詞には「夫婦石」や「せんまや夜市」など千厩をPRする観光資源や恒例イベントが数多く出てくる。

レコーディングは3月29 日、及川さんが経営する同町奥玉の「角蔵ホール」で行われ、ボーカルとリズムギターを長見さんが、リードギターをギターパンダの愛称で知られる山川のりをさん(千葉県野田市)が、ドラムスをファッツの愛称で知られる岡地曙裕(あきひろ)さん(福島市)が担当。
千厩小の児童9人がコーラスで盛り上げた。

実は、震災前から作詞・作曲の依頼を受けていた長見さん。
「震災があって完成まで1年以上かかった。
千厩は数年前から訪れている私の大好きなまち。
千厩の人たちの元気やまちの明るい雰囲気を表現したかった。
地域の活性化や震災復興に役立てばうれしい」と思いを語る。

コーラスで参加した千厩小6年の熊谷真美さんは「初めてのレコーディングで緊張した。千厩のいいところを紹介する歌で出来上がりが楽しみ。恥ずかしいけど街中で流れたらうれしい」とにっこり。

CDは4月中に完成する予定。
販売するかどうかは未定だが、6 月9 日のせんまや夜市でお披露目ライブをする計画だ。
及川さんは「千厩の観光スポットである夫婦石とせんまや夜市を題材に作ったこの曲は千厩の魅力が詰まっている。皆さんに口ずさんでもらいたい」と話している。 

1レコーディングに参加した千厩小の児童たち
2ご当地ソングの制作を企画した及川一郎さん 3コーラスで参加、「出来上がりが楽しみ」と語る千厩小6年熊谷真美さん 4角蔵ホールの収録風景
5千厩太郎を作詞作曲した長見順さん。レコーディングではボーカルとギターを担当 6リードギターの山川のりをさん 7ドラムスの岡地曙裕さん

1)レコーディングに参加した千厩小の児童たち

2)ご当地ソングの制作を企画した及川一郎さん

3)コーラスで参加、「出来上がりが楽しみ」と語る千厩小6年熊谷真美さん

4)角蔵ホールの収録風景

5)千厩太郎を作詞作曲した長見順さん。レコーディングではボーカルとギターを担当

6)リードギターの山川のりをさん

7)ドラムスの岡地曙裕さん

広報いちのせき「I-style」5月1日号