芦東山

人間愛と信念の生涯

芦東山(あしとうざん)は元禄9年(1696)仙台藩磐井郡東山渋民(現一関市大東町渋民)に生まれました。幼い頃から学問に励み、仙台藩儒学者として第5代藩主伊達吉村に仕えました。藩政に関する考えを上言(「七か条の上言」)し、元文2年(1737)には講堂座列に関する願書を出した結果、評定所より処罰され、元文3年(1738)から宝暦11年(1761)までの23年間加美郡宮崎(現宮城県加美町)及び栗原郡高清水(現宮城県栗原市)にて幽閉生活を送りました。その間、我が国の刑法思想の根本原理を論じた『無刑録』18巻を執筆、宝暦5年(1755)に完成させました。農家出身であった芦東山は、常に庶民・弱者の擁護を念頭に置いていました。幽閉中に記した『二十二か条の上言』などに見られる人間愛と儒者としての信念に基づいた卓越した識見には、時代を超越した真実が存在し、今なお私たち現代人に訴えかけてきます。

略年譜

芦東山にかかわる略年譜.pdf [151KB pdfファイル]