小児の心肺蘇生法(1歳から思春期以前(年齢として15歳程度、中学生までが目安)の場合)
1 反応を確認する
●肩をたたきながら呼びかける。
●反応や仕草がなければ反応なし。
2大声で叫び応援を呼ぶ
●大声で周囲の注意を喚起。
「誰か来てください!人が倒れています!」
3 119番通報とAEDの手配
●119番通報をするよう依頼。
「あなた、119番通報をお願いします」
●AEDがあれば、持ってくるよう頼む。
「あなた、AEDを持ってきてください」
4 呼吸をみる
●胸と腹部の動きをみる。
●動いていない、普段どおりでない場合は心停止。
●確認には10秒以上かけない。
5 胸骨圧迫を行う
●ただちに胸骨圧迫を開始。
●胸の真ん中に片方の手のひらの基部を置き、肘を伸ばす。
(または、もう一方の手を重ねて指を組む)
●胸の厚さの1/3が沈むように30回圧迫。
●圧迫のテンポは1分間に少なくとも100回。
●胸骨圧迫は強く速く絶え間なく行う。
●圧迫と圧迫の間は十分に解除する。
※人工呼吸ができない場合は省略して胸骨圧迫を続ける。
※ただし、子どもの心停止では、人工呼吸と胸骨圧迫を組み合わせた心肺蘇生法を行うことが望まれる。
6 気道確保
●片方の手で額を押さえ、もう一方の手の指先をあごの先端に当て持ち上げる。
7 人工呼吸
●気道確保をしたまま。
●額を押さえている手の親指と人差し指で鼻をつまむ。
●口を大きく開いて傷病者の口を覆って密着させる。
●胸が上がる程度の量を約1秒かけて吹き込む。
●いったん口を離し、もう一度息を吹き込む。
未就学児以下の子どもへの人工呼吸
●子どもの場合は呼吸が悪くなって心停止になることが多い。
●できるだけ早く人工呼吸を2回行う。
※胸骨圧迫30回と人工呼吸2回の組み合わせを絶え間なく続ける。