眼下に広がる眺望を満喫

桜が彩る参道をわれ先にと山頂を目指す少年団員山頂で眼下に広がる雄大な景色を眺めながら万歳三唱

県内で一番早い山開きとなる県立自然公園室根山(標高895.4メートル)の山開きは4月19日、行われました。晴天の下、室根山自然愛護少年団(室根東小)やひこばえ自然愛護少年団(室根西小)をはじめ、遠くは盛岡市からの参加者もあり、総勢200人ほどが参加しました。
登山に先立ち、県南の桜の名所となっている蟻塚公園で開会セレモニーが行われました。創作太鼓の会「鼓」による演奏、室根ライオンズクラブによる桜苗木の植樹や関係者によるテープカットが行われた後、咲き始めた約200本の桜を観賞しながら一斉登山がスタート。この日を待ちわびていた少年団員らは、急こう配の参道も勢いよく登り始め、室根山の大自然を満喫しながら、一歩一歩踏みしめ山頂を目指しました。途中、室根神社でシーズン中の安全を祈願。約2時間で山頂に到着した参加者は、達成感で充実した表情を浮かべながら全員で万歳三唱し、観光シーズンの幕開けを喜び合いました。

それぞれ楽しむ満開の桜

見ごろを迎えた桜を眺めながら磐井川堤防を散歩する人々

平年よりは5日早く、昨年よりは1日遅い、4月10日の開花宣言となった今年の桜。市内の桜の名所の多くは18日、19日ごろに見ごろを迎えました。
晴天の18日、磐井川堤防には大きく枝を広げた花を楽しもうと、大勢が訪れました。犬と一緒に散歩する人、シートを広げてお弁当をほお張る人、満開の桜を背景に写真を撮る人。それぞれがゆったりと過ごしている様子でした。
釣山公園、市役所千厩支所などではライトアップが行われ、夜桜が幻想的な姿を見せました。

芦東山の足跡刻む碑建立

顕彰碑の完成を祝って行われた除幕式

江戸時代中期に活躍した仙台藩の儒学者、芦東山の顕彰碑が大東町渋民の芦東山記念館に建立され、4月26日、地元住民と関係者が出席し除幕式が催されました。大東町出身者による東京大東会が市に寄贈したもの。石碑には、刑罰の目的は刑罰を用いる必要のない理想の世にすることにあるという意味の「刑は刑無きを期す」という言葉が刻まれています。同会代表世話人の千田練一さんは「芦東山の功績を長くたたえ、地域において歴史や教育文化活動の一助としていただきたい」と話していました。

(広報いちのせき 平成21年5月15日号)