「人と地域を活かし 創造性豊かな ものづくりを目指します」を基本理念に工業振興計画を策定しました

丹野委員長(左)から計画案が浅井市長に手渡されました

 市工業振興計画策定委員会(委員長・丹野浩一一関工業高等専門学校長)の第5回委員会は1月28日、ベリーノホテル一関で行われ、「人と地域を活かし 創造性豊かな ものづくりを目指します」を基本理念とする、平成19年度から23年度まで5カ年の「一関市工業振興計画」案を決定し、浅井市長に報告しました。
 同計画は、市総合計画の分野別計画として、本市の工業の目指すべき方向性を明らかにし、地域の特性や資源を生かした独創性のある工業振興施策の展開を目的とするものです。
 計画の策定作業は、市長の委嘱を受けた知識経験者ら17人で構成する同委員会により昨年6月からスタート。これまで5回の委員会のほか、下部組織として設けられたワーキンググループによる5回の調査検討、さらに計画の中間報告に対する市民からのパブリックコメント募集などを進めてきました。
 報告を受けて市は1月31日、計画案の内容に基づき、工業振興計画を策定しました。
 計画の概要は、下記のとおりです。
 計画書は本庁工業課、支所産業経済課に備え付けるほか、市ホームページにも掲載します。また、概要を記したパンフレットを作成し、市内の企業などに配付することとしています。

工業振興計画の概要

(1)計画の構成
  計画は、▽計画策定の趣旨▽一関市の工業を取り巻く現状と課題▽工業振興の基本的な考え方▽工業振興戦略▽リーディングプロジェクト▽計画の実現に向けて―で構成されています。
(2)基本理念・基本目標・工業振興戦略・リーディングプロジェクト
  計画では、市の工業の現状について、▽ものづくり人材の確保と育成▽地域企業の技術力・経営力の強化▽多様なネットワークの構築▽企業誘致と地域企業への支援▽企業が活動しやすい環境(基盤)の整備―の五つの視点から課題を整理し、これらに対応するため、基本理念の下に三つ の基本目標、五つの工業振興戦略、さらに各戦略で特に重要度や緊急度が高いものについて重点的に取り組むリーディングプロジェクトを定めています。
(3)計画の推進
  計画の実現に向けて、地域企業と各種機関・団体、行政のそれぞれの役割分担を明らかにし、その協働により施策を推進することとしています。さらに、計画を実効あるものとするため、一関市工業振興戦略推進会議(仮称)を設置し、計画の進行管理などを行うこととしています。

計画推進体系のイメージ

一関市工業振興戦略推進会議(仮称)が以下について評価します。

 

地域企業、各種機関・団体、行政の役割分担と協働による推進

基本理念人と地域を活かし創造性豊かなものづくりを目指します
基本目標人づくりによるものづくり技術力の向上地域企業の活性化と地域連携による競争力の向上企業誘致による産業集積
工業振興戦略ものづくり人材の確保と育成地域企業の技術力・経営力強化課題解決型ネットワークの構築企業誘致の推進工業を支える環境(基盤)の整備
リーディングプロジェクト

人材育成プロジェクト

○若者の地元定着

○技術・技能習得・資格取得による技術力の向上

○小中学生から企業経験者まで各世代のステージにおける人づくり(育成・確保・活用)

地域企業活性化プロジェクト

○技術力強化による高品質・高付加価値化なものづくり

地域連携プロジェクト

○地域企業の有機的な連携と課題解決型ネットワークの構築

企業誘致推進プロジェクト

○北上川流域・広域仙台・沿岸地域の連携を図る重要な位置にある優位性と、関係機関と連携した多様なネットワークによる誘 致活動の強化

環境整備プロジェクト

○企業が立地・活動しやすい環境の整備

 

問い合わせ先
本庁工業課工業振興係

 

 

 

 (広報いちのせき平成20年2月15日号)