地域新エネルギービジョンを策定
市は「一関市環境基本計画」に基づき、地球温暖化防止に向けた取り組みとして、「一関市地域新エネルギービジョン」を策定しました。
積極的な新エネルギーの普及、導入に市民・事業者・行政が一体となって取り組み、新エネルギーを市民生活の中に根付かせた地域社会の構築と、特色をもったまちづくりを推進します。
策定に当っては、学識経験者、産業関係団体、環境関係者、エネルギー供給者、まちづくりスタッフバンク登録者などで構成する策定委員会を開催して意見をいただいたほか、アンケート調査やパブリックコメントなどで多くの市民や事業者から意見をいただきながら進めてきました。
地域新エネルギービジョンの概要についてお知らせします。
導入目標
平成32年度までに、エネルギー消費量(19年度基準)に占める新エネルギーの割合を3パーセントとします。
この目標を達成するため、10年後を見据えた中・長期的な視点により、重点プロジェクトに設定した各種取り組みを積極的に推進します。
新エネルギーの導入は、本市の地域特性などを踏まえ、次の三つの基本方針を掲げます。
今後はこの方針に基づき、すべての市民・事業者・行政が協働で取り組みます。
重点プロジェクトは、基本方針を踏まえ、調査・検討を経て可能なものから順次導入を図り、おおむね10年間で導入を目指します。
基本方針1
地球温暖化防止に向け、公共施設へ先導的に新エネルギーの導入を推進します。
【重点プロジェクト】
- 太陽光発電システムの導入
- 太陽熱利用機器の導入
- 木質バイオマスエネルギー設備の導入
- ハイブリッド型街灯の導入
- クリーンエネルギー自動車の導入
基本方針2
自然環境と地域経済・地域コミュニティーとの好循環を生み出す持続可能な社会の構築を目指した新エネルギーの導入を推進します。
【重点プロジェクト】
- 間伐材など木質バイオマスの有効利用
- 廃食用油の回収拡大ならびにバイオディーゼル燃料利用の促進
- 雪氷熱を利用した農作物の冷蔵施設の整備
- 温泉排熱を利用したヒートポンプによる加温システムの導入
- 風力発電の導入
- 中小水力発電の導入
- ハイブリッド型発電システムの導入
- 新エネルギー導入助成制度の充実
- 民間事業者の新エネルギー設備導入への支援
基本方針3
市民・事業者・行政が連携・協働し、新エネルギーの普及と環境教育を推進します。
【重点プロジェクト】
- 子どもたちへの新エネルギー教育の充実
- 市民への新エネルギー教育の充実
- 啓発イベントの開催
- ホームページなどでの新エネルギーの情報発信
推進体制
新エネルギー導入、普及の推進には、市民・事業者・行政がそれぞれの立場で主体的に取り組むとともに、連携・協力して取り組んでいくことが重要です。
各主体がそれぞれの役割を認識し、本ビジョンの目標実現に向けた取り組みを推進します。
ビジョンの全文は、本庁生活環境課、各支所市民課、各図書館に備え付けるほか、市ホームページにも掲載しています。
(広報いちのせき 平成22年3月15日号)
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