花泉

秋の花泉路で健脚競う 花泉マラソン大会「瀬古杯」

 第16回花泉マラソン大会「瀬古杯」は10月10日、花泉体育館を発着点に行われました。大会には市内外から850人が参加。ヱスビー食品陸上部顧問の永田七恵さん(旧姓佐々木、大船渡市出身)を迎え、参加者は10キロ、5キロ、3キロ、2キロの4各部で健脚を競いました。
 大会長(一関市長)代理の藤堂隆則教育長は「新市誕生を祝う記念すべき大会となりました。田園地帯のさわやかな風を浴びて記録の更新目指し頑張ってください」とあいさつしました。
 大会は午前10時、スターターを務める永田さんの号砲で2キロの部小学生男子からスタート。永田さんは2キロの部(小学生男子)と5キロの部(中学生男子)で参加者と一緒に走りました。
 参加者の一人、三浦辰郎さん(77)(前沢町)は「初めて参加しましたが、いいコースですね。花泉町老松の出身ですが、昔の通学路を懐かしく眺めながら走りました」と感想を話しました。
 花泉高校(藤沢かよ校長・生徒247人)も瀬古杯に全面協力。前日の道路清掃、当日の大会役員や走者としての参加など、分担して全員が参加しました。藤沢校長は「地域の行事に参加することで、生徒たちに地域の皆さんに育てられていることを実感してほしいですね」と話していました。

キノコの森を育てよう 児童らが胞子液を散布

 キノコが育つ森づくりを進めようと10月1日、花泉町涌津の市有林で涌津小児童や地区住民50人が、松林の落ち葉かきとアミタケの胞子液散布を行いました。
 この事業は県緑化推進委員会花泉支部、涌津公民館などが主催したもの。花泉支所職員が「アミタケは落ち葉などが少ない状態を好みます。最近は松林の手入れがされず、落ち葉が堆積しアミタケが出にくくなりました」と説明。参加者は9月4日に地域住民が刈り払いした松林で落ち葉かきを行い、アミタケを砕いて作った胞子液をまきました。

地域活動の拠点が完成 矢の目公民館落成式

 矢の目集落公民館落成式が10月15日行われ、集落の住民など100人が出席し、地域活動の拠点となる施設の完成を祝いました。
 同集落ではこれまで、建築後50年以上も経過した施設を利用。老朽化が著しいため、改築実行委員会を組織し、施設建設に向けて活動を進めてきました。17年度、(財)自治総合センターの宝くじ助成事業の補助を受け、施設が完成したものです。
 今野卓男会長は「集落一丸となって施設を愛し、地域活動の拠点として活用したい」と式辞を述べ、完成の喜びを表していました。

大東

秋の味覚とイベントを堪能 こだま・けやき合同収穫祭

 大東町大原の知的障害者授産施設「こだま作業所」(及川みよし施設長、定員35人)と、精神障害者通所授産施設「けやき工房」(金野育朗施設長、定員20人)の合同収穫祭が、10月8日、こだま作業所前駐車場で行われました。
 当日は、ときおり小雨が降るあいにくの天気となりましたが、両施設の利用者や家族をはじめ、日赤奉仕団などのボランティア、地域住民ら多くの皆さんが集まり、秋の味覚やさまざまなイベントを堪能しました。      
 特設テント内では、こだま作業所が焼き鳥や焼きそば、大学芋などを、けやき工房では、利用者が作る自家製の菓子パンや食パン、コーヒーなどを販売、また、こだま作業所の利用者が収穫したサトイモを使った五百人鍋(芋の子汁)やおにぎりが振る舞われ、ほとんどの商品が完売となり大好評でした。               
 また、大原保育園の園児たちによるお遊戯、大東町摺沢在住の熊谷博信さんによる華麗なマジック、禅楽弦会による三味線の演奏、大東地域内の三組の太鼓団体の演奏が行われ、みんなで大いに盛り上がりました。

埼玉県の武藤さんが農業農村体験 大東の豊かな自然を満喫

 大東の農業農村体験事業で、埼玉県さいたま市の武藤典子さんが、10月4日から7日までの3泊4日の日程で、大東町を訪れました。「小さい頃、友達が夏休みなどに田舎で過ごしているのをうらやましく思っており、いつか農業体験をしたいと考えていた」という武藤さん。滞在中は、受け入れ農家の菊池松夫さん(大東町摺沢字菅生前)や大東支所職員らの指導により、稲刈り作業や県南家畜市場、天狗岩牧野の見学などを行いました。「体験した感想は?」と尋ねると、武藤さんは「皆さんに温かく迎えていただき、貴重な体験をすることができました。前から一度やってみたいと思っていた稲刈りをしたり、山で木の実を食べたり、放牧している牛が元気に跳びはねる様子を間近で見たりと、大東の自然を十二分に満喫しました。この体験をこれからの生活に生かしていきたいと思います」と晴れやかな笑顔で答えてくれました。

素敵な作品が完成 ふるさと分校押し花教室

 大東ふるさと分校の押し花教室が10月2日、9人が参加して開かれました。講師に市内大東町猿沢でふしぎな花倶楽部「押し花教室 花かり」を開いている佐藤雪子さんを迎え、受講者は本格的な押し花アートに挑戦しました。コスモスや野の花など秋をイメージした花々を中心に取り入れた作品作りに、受講者は息をつくことを忘れるほど指先に神経を集中させながら1枚1枚の花びらを丁寧に台紙に載せていき、それぞれ世界に1つしかない作品に仕上げました。

(広報いちのせき 平成17年11月1日号)