天狗田小・興田小・中川小・京津畑小・丑石小の統合により興田小学校開校
大東地域興田地区の小学校5校が統合した興田小学校(鈴木光政校長)の開校式は4月8日、同校で行われました。式には2年生以上の児童や保護者、関係者、地域の皆さんら約370人が出席し、子どもたちは、元気いっぱいの歌声で新しい校歌を披露。翌9日には22人の新入生を迎え、194人で新しい学校の歴史がスタートしました。
開校式では、北村健郎市教育委員長が鈴木校長に校旗を授与し、「旧5校で長年培われてきた伝統の継承と融合を図りながら、新しい小学校の新たな歴史と伝統を築き上げていくことを念願する」と告示。続いて浅井市長が「地域の皆様には長期的展望に立ち、統合の実現に多大なご理解ご協力をいただき、感謝申し上げます。5つの小学校の歴史と伝統を受け継ぎ、地域が一体となって新小学校の歴史づくりに尽力いただくようご期待申し上げます」とあいさつしました。
学校長あいさつ、来賓祝辞に続き、児童代表の伊東志乃さん(6年)が「新しい校舎で新しい友達との生活がスタートし、期待と喜びで胸がいっぱいです。これから194人が心を1つにして、毎日が楽しくなるような学校をつくっていきます」と喜びの言葉を述べ、児童全員で校歌を斉唱し、開校を祝いました。
新「興田小学校」施設の概要
新しい興田小学校は、大東町鳥海字鞭柳地内の敷地(面積2万9249平方メートル)に平成16年度から校舎、屋内運動場、屋内プールを順次整備し開校しました。
普通教室棟と特別教室棟で構成する校舎は鉄筋コンクリート造り一部2階建てで、延べ床面積は3301平方メートル。5校統合の象徴となる5角形のシンボルタワーや各種集会のための多目的ホールなどを配し、壁、床、天井などに県産木材をふんだんに使用した、温かみに満ちた建物となっています。また、普通教室棟は木質ペレットを燃料とする床暖房、特別教室棟はペレットストーブを使用し、トイレの洗浄水に雨水のろ過水を利用するなど、省エネや児童の環境教育にも配慮した施設・設備となっています。
屋内運動場は鉄骨造り平屋建てで、延べ床面積は1022平方メートル。床暖房付きのアリーナのほか、収納式ひな段も設えたステージ、地域開放のための部屋などを備えています。
プールは利用期間を拡大するため屋内型とし、25メートル6コースのほか、低学年用プールも併設しています。
同小は、本年度内にグラウンド(1万3900平方メートル)整備などを行い、建設事業を完了する予定です。
興田小学校校章
作者 及川奈留実さん(興田小6年)・金野由里さん(興田小6年)
補作 及川健夫さん(大東町猿沢)
統合した5小学校を桜の花びら5枚で表し、小さな円は「おしべ」(5地区民)で、手を携えて大きな円に。中央の「興」は、興田小学校の「興」とともに「めしべ」を表し、やがて実をつける子どもたちの成長を願っています。
興田小学校校歌
作詞 伊東市郎 作曲 金光威和雄
1.仰ぐ蓬菜の山連ね
小鳥さえずりこだまする
ふるさとの深き歴史をかみしめて
明日に向かって羽ばたこう
ひとみ明るく睦みあい豊かな心はぐくんで
仲間なかよし 興田小学校
2.流れは尽きず興田川
さざなみ光り清く澄む
ふるさとの緑の大地ふみしめて
夢に向かって前進だ
朝な夕なにたくましく
学びの道を拓きゆく
みんながんばる興田小学校
それぞれの歴史に幕―5小学校で閉校式―
興田小学校として統合された5つの小学校では、3月18日から21日にかけて、それぞれ全校児童や父母、地域住民などが出席して閉校式が行われました。
式典では、教育委員会告示、学校長らのあいさつに続いて、児童が、慣れ親しんだ学びやへの感謝を込めた「お別れの言葉」を述べました。
学校長から教育委員会へ校旗が返納され、最後に出席者全員で校歌を高らかに斉唱し、それぞれ1世紀を超える長い伝統を培ってきた学校の輝かしい歴史に幕を下ろしました。
天狗田小学校
全校劇「天狗田小学校物語」を児童が披露し、132年にわたる同校の歴史を振り返りました。
興田小学校
式典の最後に、全校児童をはじめ出席者全員で、歌い継がれてきた校歌を高らかに斉唱しました。
中川小学校
全校児童32人が、「ふるさと」などの合唱を交え、学校への感謝を込めて「お別れの言葉」を述べました。
京津畑小学校
全校児童一人一人が今までの思い出に触れ「新しい学校でも元気に頑張っていきます」と力強く語りました。
丑石小学校
「学舎の跡」記念碑の脇に、児童一人一人の作文や絵などを入れたタイムカプセルが埋められました。
(広報いちのせき 平成18年5月1日号)