市内河川の水質状況

 川や海の水質については、水質汚濁の代表的な指標であるBOD(※生物化学的酸素要求量)などの環境基準が定められ、国や県、市などで定期的に河川の水質検査を行っています。

 平成14年度から16年度までの市内の主な河川のBOD値は、下表のとおりでした。

 市内の河川の水質は、下水道や浄化槽の普及や事業所の排水処理施設の改良、環境への関心の高まりによる河川愛護活動などの活動が実り、年々改善されてきています。

 しかし、吸川や千厩川など住宅が集中している河川の水質は緩やかながら悪化傾向にあり、それが本流の北上川や磐井川などの一級河川の水質にも影響を与えています。

市内河川の水質測定結果

※BODとは、水中の微生物が汚れを食べる(分解する)ときに必要とする酸素の量を表す数値です。汚れが多いほど必要とする酸素も増えるので、この数値が大きくなるほど水は汚れているといえます。魚が快適に生息するには、BODが1リットル当たり5ミリグラム以下であることとされています。

私たちの小さな心がけがきれいな川をつくります

 水は、私たちの毎日の暮らしに不可欠です。農業や工業用水などにも大量の水が消費されています。

 しかし、生活が豊かになるにつれて、川や水の汚れが目につくようになりました。

 工場などの産業排水は、企業の環境意識の高まりとともに対策が進んでいますが、家庭の台所や風呂などからの生活排水対策が遅れ、それが河川の汚れの要因となっています。

 家庭から出る水の汚れを減らすための一人一人の小さな心がけが、身近な河川を守ることにつながります。

 きれいな川や海をいつまでも大切に守っていくために、皆さんに次のことなどについて協力をお願いします。

  • 下水道が整備されている地区にお住まいの人は、早急に下水道への接続をお願いします。家庭からの排水を集中的に浄化できる施設を、有効に活用しましょう。
  • 下水道が未整備の地区にお住まいの人は、浄化槽の設置について検討をお願いします。浄化槽を新設する場合、費用の一部を市などが負担する補助制度がありますので、活用しながら積極的に導入しましょう(補助制度活用にあたっては事前に相談ください)。浄化槽は生活排水を浄化し、下水道と同じような効果があります。
  • 浄化槽を設置している人は、管理を徹底しましょう。せっかく浄化槽を設置していても管理がきちんとされていなければ、性能を十分生かせません。管理業者に定期的に清掃などの管理をお願いしてください。
  • 家庭では、▽調理で残った油は凝固剤などを使用する▽調理ごみは目の細かい三角コーナーに捨て、水を切って燃やすごみに出す▽洗濯の際は洗剤を適量にするなど、生活を少し見直すことで、水の汚れを減らすことができます。

 

きれいな川はみんなの宝。大切に守りましょう

砂鉄川(大東地域摺沢地区内)

  

問い合わせ先
本庁生活環境課生活保全係 TEL 0191-21-8342

(広報いちのせき 平成18年8月1日号)