更生保護とは、犯罪や非行をした人たちを社会の中で適切に処遇し、地域社会の理解・協力を得て、自立し改善更生することを助けることにより、安心安全な地域社会をつくることです。
 
 
 
【更生保護のマスコットキャラクター】更生ペンギンのホゴちゃんとサラちゃん

 

罪を償い、再出発しようとする人たちの立ち直りには地域とのつながりが欠かせません。

地域の方々の更生保護に対する理解と協力を得ることが必要不可欠です。

その先導となって、地域と更生保護の架け橋となり、様々な立場から犯罪や非行をした人の立ち直りを支える人がいます。

保護司

保護司法に基づき、法務大臣から委嘱された非常勤の国家公務員(給与は支給されません)です。

全国で約47,000人が活動しています。

一関市では、一関市と平泉町を活動範囲として約70名の方が保護司として活動しています。

【主な活動】

  1. 保護観察を受けている人と面接を行い、指導・就労の援助・悩み相談に対応する
  2. 矯正施設(刑事施設や少年院)に入っている人の帰住先の生活環境を調整する
  3. 犯罪予防活動を行う

更生保護女性会

全国で約133,000人が会員として活動しています。

一関市には「一関地区更生保護女性の会」と「東磐地区更生保護女性の会」の2つの更生保護女性会があります。

主な活動

  1. 刑務所や少年院での協力(受刑者への訪問活動・少年院の運動会への参加など)
  2. 地域の実情に応じたミニ集会の開催
  3. 子育て支援(親子ふれあい行事、子育て相談など)
  4. 社会参加活動・社会貢献活動への協力

BBS会

BBS(Big Brothers and Sisters Movementの略)は、様々な問題を抱える少年に、「兄」や「姉」のような立場で接し、一緒に悩み、学び、楽しむことを通じて、立ち直りや自立を支援し非行防止活動を行う青年ボランティア団体です。

全国で約4,400人が会員として活動しています。

主な活動

  1. ともだち活動(兄や姉の立場から同じ目線に立って、話し相手・相談相手となり、成長や悩みの解消を手助けします)
  2. 非行防止活動
  3. 社会参加活動・社会貢献活動への協力
  4. グループワーク

協力雇用主

犯罪や非行をした人の自立及び社会復帰のために欠かせない就労先の確保に協力している民間の事業主です。

全国で約25,000の事業主が、犯罪や非行をした人を積極的に雇用し、立ち直りに協力しています。

更生保護施設

刑務所などから釈放された人や保護観察を受けている人のうち、頼るべき人がいないなどの理由でただちに自立更生をすることが難しい人たちに対し、一定期間、宿泊場所や食事を提供したり、必要な指導・支援を行うことで社会復帰を支援し、その改善更生に協力しています。

全国に100施設あり、県内では「更生保護法人岩手保護院」が盛岡市にあります。

更生保護サポートセンター

地域における更生保護活動の拠点として設置されています。

保護司が駐在し、面接場所として提供したり、関係機関との連携活動の拠点として活用されています。

一関市では、「一関地区更生保護サポートセンター」を市内に設置しています。