一関市では、東京電力福島第一原子力発電所事故後の除染により発生した除去土壌は、除染を行った公共施設などの敷地内に、安全性を確認しながら保管してきましたが、国が除去土壌の埋立処分および「福島県外において発生した除去土壌の埋立処分に係るガイドライン」を策定(令和7年3月)したことから、各施設に保管している除去土壌の埋立処分を進めてまいります。

除去土壌とは?

除染作業で取り除いたり剝ぎ取ったりした放射性物質を含む土を指します。これらは、施設の敷地内の地下に、飛散や流出を防ぐため遮水シートや防水シートで覆い、周辺の放射線量が上がらないよう上部を覆土により遮へいを行う措置を講じ保管しています。

除去土壌の説明

一関市の除染の取組経過

一関市では、東京電力福島第一原子力発電所事故後、計画的に除染を行ってきました。

除染の実施状況

  • 平成23年(2011年)

7月~小・中学校、幼稚園、保育園などの局所除染(軒下・雨どい下など)

11月~公共施設・自治集会所などの局所除染

  • 平成24年(2012年)

5月24日 「一関市除染実施計画」を策定

5月~小・中学校、幼稚園、保育園などの校庭・園庭の除染

11月~公園の除染

  • 平成25年(2013年)

1月~体育施設(グラウンド、テニスコートなど)の除染

11月~一般住宅の除染

除去土壌の保管状況

  • 保管施設 366施設
  • 保管量 約18,000立方メートル

埋立処分の基準

環境省は令和7年3月、放射性物質汚染対処特措法施行規則を改正し、除去土壌の埋立処分基準および「福島県外において発生した除去土壌の埋立処分に係るガイドライン」を策定しました。主な内容は次のとおりです。

  • 除去土壌の飛散・流出の防止

  • 埋立処分に伴う生活環境の保全(騒音・振動など)

  • 周囲の囲い・表示の設置

  • 敷地境界の空間線量の測定(モニタリング)(施工時・維持管理中)

  • 開口部の閉鎖(覆土)(埋立作業完了時には厚さ30センチメートル以上の覆土で閉鎖)

  • 記録および図面の作成・保存(埋立場所・除去土壌の量・放射性セシウム濃度など)

  • 放射性セシウムが溶出する除去土壌を埋立処分する場合の措置(福島県外において発生した除去土壌の放射性セシウムは比較的低濃度であるため、容器への封入や遮水工は原則必要ないが、例外的に、公共水域や地下水の汚染を生じさせる恐れがある場合は遮水工を設置)

除去土壌の埋立処分に係る要件のイメージ

環境省ホームページ「除去土壌の処分について」(外部サイト)

一関市の除去土壌埋立処分の計画(概要)

一関市では、国の処分基準およびガイドラインに基づき、除去土壌の埋立処分を行います。

埋立処分の場所

  • 原則として、現在保管している場所で埋立処分

​保管していた除去土壌を掘り起こし、遮水シートを取り外し(土のう袋に入っている場合は袋から取り出し)、再び地中に埋設し、その上部に30センチメートル以上の覆土を行います。

  • 民有地で保管されている除去土壌は市有地へ移設

保育施設などの民有地にある除去土壌は、市有地へ移設し埋立処分します。この場合、近隣の市有地に保管している除去土壌と併せて埋立処分することを検討します。

  • 少量の除去土壌は地域内の市有地へ集約

雨どい下や軒下などのホットスポット除染で発生した少量の土壌については、維持管理の負担を軽減するため、市有地に集約し埋立処分することを検討します。

埋立後の対応

  • 開口部の閉鎖

30センチメートル以上の土壌で開口部に覆土します。

  • 周囲の囲いおよび表示

除去土壌の埋立場所の周囲に囲いを設け、除去土壌の埋立場所であることがわかる表示を行います。

囲いは、当該敷地の境界を示す既存のものがある場合は、それをもって代えることとします。

  • 埋立場所のモニタリング

埋立作業終了後は、年1回以上空間線量を測定するとともに、埋立場所の覆土が維持されていることを目視にて点検します。

大雨などの異常気象発生時には、随時目視点検や空間線量の測定をするなど、安全に維持管理さてていることを確認します。

  • 埋立場所への立入り(上部利用)

埋立場所の維持管理(覆土の維持、囲い・表示の管理、空間線量の測定)を行う上で支障がなければ、埋立場所の上部に人が立ち入るなどしても差し支えありません。

埋立処分を行う施設の優先順位

除去土壌の埋立処分を行う施設の優先順位は、次のとおりです。

ただし、埋立場所を集約する場合は、優先順位のとおりとならない場合があります。

  1. 民有地のうち、私立幼稚園・こども園など民間法人などが所有する施設(閉園施設含む)
  2. 子どもが生活する施設(閉校・閉園施設除く。ただし、利活用に支障がある場合は実施)
  3. 公園
  4. スポーツ施設
  5. 自治集会所、公共施設(閉校・閉園施設含む)、住宅

令和7年度に実施する除去土壌の埋立処分

令和7年度は、次の施設で埋立処分を実施します。

所在地 除去土壌保管場所

保管量

(立方メートル)

埋立処分場所
花泉町 旧花泉幼稚園 43 花泉運動公園多目的競技場
花泉運動公園多目的競技場 206
室根町 旧釘子保育園 26 市役所室根支所資材置場

除去土壌埋立処分作業における空間線量

埋立処分作業前、作業中(週1回)、作業後の空間線量測定結果をお知らせします。

旧花泉幼稚園 空間線量測定結果  

単位 マイクロシーベルト/時間  

測定日

作業前

令和7年12月22日

作業中1

令和8年1月15日

作業中2

令和8年1月21日

作業完了後

令和8年1月29日

測定点1 0.04 測定なし 測定なし

0.05

測定点2 0.03 0.05 0.05 0.05
測定点3 0.06 0.05 0.05 0.06
測定点4 0.03 0.04 0.04 0.05
測定点5 0.03 0.04 0.04 0.04
測定点6 0.04 0.04 0.05 0.05

測定機器 アロカ製 TCS-1172  

花泉運動公園多目的競技場 空間線量測定結果

単位 マイクロシーベルト/時間  

測定日

作業前

令和7年12月22日

作業中1

令和8年1月8日

作業中2

令和8年1月15日

作業中3

令和8年1月21日

作業中4

令和8年1月29日

作業中5

令和8年2月4日

作業終了後

令和8年2月12日

測定点1 0.03 測定なし 測定なし 測定なし 測定なし 測定なし 0.04
測定点2 0.04 0.05 0.06 0.06 0.06 0.05 0.06
測定点3 0.06 0.05 0.05 0.05 0.05 0.04 0.04
測定点4 0.08 0.05 0.05 0.05 0.06 0.05 0.06
測定点5 0.06 0.06 0.05 0.05 0.06 0.05 0.05
測定点6 0.07 0.06 0.06 0.06 0.06 0.05 0.06
測定点7 0.03 0.05 0.04 0.05 0.04 0.04 0.04

測定機器 アロカ製 TCS-1172  

旧釘子保育園 空間線量測定結果

単位 マイクロシーベルト/時間  

測定日

作業前

令和7年12月22日

作業中1

令和8年1月7日

作業中2

令和8年1月14日

作業終了後

令和8年1月22日

測定点1 0.06 測定なし 測定なし 0.08
測定点2 0.06 0.07 0.07 0.07
測定点3 0.06 0.05 0.05 0.05
測定点4 0.06 0.06 0.05 0.06
測定点5 0.06 0.06 0.05 0.06

測定機器 アロカ製 TCS-1172  

室根支所資材置場 空間線量測定結果

単位 マイクロシーベルト/時間  

測定日

作業前

令和7年12月22日

作業中1

令和8年1月14日

作業終了後

令和8年1月22日

測定点1 0.08 測定なし 0.06
測定点2 0.07 0.05 0.06
測定点3 0.10 0.07 0.07
測定点4 0.07 0.06 0.07
測定点5 0.07 0.07 0.06
測定点6 0.06 0.06 0.06
測定点7 0.08 0.09 0.09
測定点8 0.07 0.08 0.08
測定点9 0.08 0.08 0.07

測定機器 アロカ製 TCS-1172