アメリカシロヒトリの防除について
アメリカシロヒトリとは
戦後アメリカから侵入した外来種の蛾(ガ)の一種です。
6月から7月頃と、8月から9月頃の年2回発生します。
被害にあいやすいのは、桑・柿・桜・梅などの落葉広葉樹です。
卵からかえった幼虫は、糸を吐いて巣網を作り、集団となって固まっています。
10日ほど過ごすと一気に分散し、葉っぱを全て食べてしまいます。
効果的な防除方法
白い網状の巣を作り群生している場合は、葉っぱあるいは小枝ごと切り取り、幼虫を踏み潰した後、ごみ袋に入れて燃えるごみとして出しましょう(この時期は薬剤を散布してもほとんど巣の中まで届きません)。
ポイント!
被害の拡大を防ぐためには、早期の発見と防除がとても重要です。
幼虫が巣から分散する前に、切り取って巣ごと処分します。
見落としに注意し、数日おきに何回か見直すとよいでしょう。
薬剤散布による防除
もし、発見が遅れ、毛虫が巣網から分散してしまった場合は、薬剤による防除方法もあります。
ただし、止むを得ず薬剤散布を行う場合でも、散布に当たっては、取り扱いに十分注意しましょう。
注意
- 使用説明書をよく読みましょう。
- 散布前には必ず近所にお知らせしましょう。
- 風向きにも十分注意し、付近に人がいないか、洗濯物が干されていないかなどを確認し、家畜や作物などにもかからないように気をつけましょう。
※スミチオン乳剤やトレボン乳剤などの薬剤が効果的です。最寄りの販売店にご相談ください。
自分で防除できない場合
高所作業を伴うなど個人での作業が不可能な場合は、造園業者などに作業を依頼する方法もあります。
業者に直接ご相談ください。
※公共施設等の樹木で発生した場合は、施設管理者である市などが防除を行いますが、個人の土地の樹木は、所有者自身で対応していただくことになります。
~ 住みよい環境づくりのため、早期防除を心がけましょう ~