公共交通体系を検討中

ワークショップの花泉地域公共交通検討会

市内の公共交通は、自動車の普及や人口減少などにより利用者が減少しています。バス交通においては民営バス、市営バス、患者輸送バスなど、地域ごとに運行形態や運行回数、料金などサービス内容が異なっています。
市は21年度、地域間のサービス格差縮小と行政経費の縮減、持続可能な公共交通体系を確立しようと、川崎など3地域で新しいバス交通の試験運行を実施。一方花泉地域では、協働の考え方を取り入れながら、市民の代表21人と市職員5人によりワークショップ形式で「花泉地域公共交通検討会」を行っています。
花泉地域では、JR東北本線と岩手県交通㈱の九千沢線(一関~九千沢間)、花泉線(千厩~藤沢~花泉)が運行されています。そのほか地域内の医療機関への通院者のため市直営の「福祉バス」が運行され、20年度は1万3千人が利用しています。福祉バスは無料ですが、運行が各地区週1回であること、市街地から4キロメートル以上の通院者しか利用できないことから、福祉バスに限らずどのような公共交通が望ましいかを検討しています。
これまで、県や岩手県交通㈱の皆さんを講師に、現状と課題についての勉強会を行い、その後、「利用対象者は誰か」「課題は何か」などを検討しています。
今後は、課題解決方法やその組み合わせ方法などについても検討を進める一方、年度末には懇談会を開催することにより、さらに多くの意見を生かすことができるように進めていくこととしています。

問い合わせ先
本庁協働推進課交流推進係


(広報いちのせき 平成21年10月15日号)