文化と学びの拠点 東山地域交流センター開所

テープカットで施設の完成を祝いました。右側が多目的ホール、左側が公民館および図書館

公民館、図書館、多目的ホールの三つの機能を備えた複合施設として平成19年度から建設していた「東山地域交流センター」が完成し、9月23日、落成記念式典が行われました。
げいび大獅子太鼓の会による勇壮な太鼓演奏をオープニングに始まった式典は、関係者がテープカット。浅井市長が「新しいこのセンターが多くの市民に利用され、地域の生涯学習に資することを願う」と式辞を述べました。約140人の関係者や地元住民が芸術文化や生涯学習の拠点となる施設の完成を祝いました。

公民館、多目的ホールは24日から利用を開始。図書館は12月に開館予定で、現在書架の整理が進められています。
東山町長坂字町地内の砂鉄川沿いに建てられた同所は延べ床面積2677平方メートル、公民館・図書館側は木造2階建て、多目的ホール側は鉄筋コンクリート造り。合併前の13年度から検討が始まり、18年度実施設計に着手。20年3月建設工事に着手し本年9月に完成しました。総事業費は10億1485万円で、そのうち国のまちづくり交付金を約40パーセント充当しています。

地元産木材を使い伝統的な民家の小屋組を再現したロビー

ロビーは伝統的な木造建築の小屋組を市有林の「東山赤松」などで表現。二重、三重にのびる太いはりが目を引きます。

施設外観。右側が多目的ホール

公民館は事務室を1階に配置し、2階に100人収容できる大会議室をはじめ、中・小の会議室と36畳の和室、調理室を備えています。

青柳文庫の蔵をイメージした図書館入口

図書館は面積666平方メートル。蔵書は4万冊で、5年後には5万冊となる計画です。入口は東山町出身でわが国公共図書館の先駆者、青柳文蔵が創設した「青柳文庫」の蔵をイメージ。吹き抜けでゆったりとした空間の閲覧コーナーに座ると、地域住民に愛されている桜の大木を望むことができます。

客席数350席の多目的ホール

多目的ホールは客席数350席で、196席はロールバック方式の自動収納いすを採用。東北砕石工場で技師を務めていた詩人宮沢賢治の作品から、銀河鉄道の夜やポラーノの広場をイメージした空間です。
9月26日催された施設見学会には住民約100人が参加。「木の香りがすがすがしい」「思ったより広くてきれい」などの声が寄せられました。


(広報いちのせき 平成21年10月15日号)