第2回(12月15日号)の答と解説

正解

Q1=②

Q2=①

Q3=②

解説

僧・※Q1自在房蓮光は藤原清衡の命により、1117年から約8年の歳月をかけて、※Q2紺紙金銀字交書一切経を完成させました。紺紙金銀字交書一切経は、金字と銀字で一行ごとに交書された装飾経で、経の奥書により、奥州江刺郡益沢院でその一部が写経されたことがわかっています。
1126年、蓮光はその功績により、清衡から中尊寺経蔵の初代別当に任じられます。その際、蓮光は私領であった骨寺村を経蔵に寄進しますが、改めて清衡から経蔵の別当領(荘園)として与えられます。これが中尊寺経蔵別当領「骨寺村」の始まりで、約300年にわたり経蔵を経済的に支えました。
蓮光が完成させた紺紙金銀字交書一切経は、豊臣秀吉の時代に、そのほとんどが高野山※Q3金剛峯寺などに持ち出されてしまいます。現在、中尊寺にはわずかな数しか残っていません。

(広報いちのせき 平成22年1月15日号)