COVER★第12回唐梅館絵巻
撮影日 9月30日 場所 東山町・唐梅館総合公園

「第12回唐梅館絵巻」(同実行委員会主催)は9月30日、東山町の長坂商店街と唐梅館総合公園で行われ、約400年の時を越えて再現された歴史絵巻が訪れた約7000人を戦国時代へといざなった。

絵巻は牙城(がじょう)唐梅館(長坂城)を居城とした葛西の重臣千葉一族が天正18(1590)年、豊臣秀吉が下した小田原参陣の命に従うか否かを決した場面を再現したもの。
のろしの合図で始まった軍議参上では、約300メートルに及ぶ行列が「ヨーイヨーイ」の掛け声に合わせて同商店街を勇壮に練り歩いた。
今年は姉妹都市の福島県三春町から鈴木義孝(よしのり)町長が出演。
総大将千葉広胤(ひろたね)は俳優の三田村邦彦さんが務めた。

唐梅館総合公園で行われた軍議には、総大将の元に気仙や磐井など各地の武将が参集。
三田村さんが「いざ出陣である」と豊臣軍との対決の口上を読み上げ、武将ら全員で気勢を上げると、会場の熱気は最高潮に達した。

終演後、三田村さんは「震災以前の平穏を取り戻すのは難しいが、負けないで頑張ってほしい」と復興への願いを訴えた。

唐梅館絵巻 
多くの人が見守る中、約400年の時を越えて再現された軍議。
各地の武将たちは、俳優の三田村邦彦さん演じる総大将千葉広胤(ひろたね)の元に参集した

広報いちのせき「I-Style」 平成24年10月15日号