新「十二木橋」が待望の開通

三代渡り初め、大木鹿踊りの演技などで祝った開通式 東山町松川地内の砂鉄川に架かる新「十二木橋(じゅうにきばし)」の開通式は3月28日、行われ、来賓、用地提供者など関係者や訪れた市民ら約400人が、生活や地域経済を支える橋の完成を祝いました。
 開通式は晴天の下、地元の大木鹿踊りと婦人たちによる手踊りでスタート。浅井市長は「この橋が地域の発展に大きく寄与するものと確信している」と式辞を述べました。佐々木時雄市議会議長と酒井俊巳県南広域振興局長による祝辞、関係者によるテープカットとくす玉開被の後は、市長らを先導に3組の三代夫婦、開通を待ちわびた市民らにより渡り初めが行われ、鹿踊りの太鼓の音が鳴り響く会場は、祝賀ムードに包まれていました。訪れた千葉英子(ひでこ)さん=東山町松川=は「今までは水害の不安がありましたが、この新しい橋ができて安心ですね。橋が地域の活性化の契機になってくれれば」と期待を語ってくれました。
 新「十二木橋」は平成14年の台風6号で甚大な被害を受けた砂鉄川流域の災害を繰り返さないようにと、県が無堤地区だった滝ノ沢地区の築堤などを行う砂鉄川緊急治水対策事業と、市の街路事業が一体となって16年度から整備を進めてきました。延長112メートル、幅は両側の歩道を含む12メートル、総事業費は約5億8400万円です。開通で、JR陸中松川駅や一関・大東方面への通勤・通学が便利になり、物流・産業などにも大きな役割を果たすものと期待されています。

(広報いちのせき 平成19年4月15日号)