ぶなの雫 (2)

市長 浅井東兵衛 「ポイ捨てのないきれいなまちづくり条例」の施行を記念して6月1日、「きれいなまちをめざし隊が行く」と名付け、職員と道路清掃を行いました。ごみの量は思ったより少なく、ほっとすると同時に誇らしく思いました。
 世間では凶悪犯罪が相次いで発生していますが、これは物質的な豊かさだけを追い求めることに起因している気がします。今最も必要なものは、心の豊かさではないでしょうか。美しい自然に心が癒やされるのと同じように、きれいな環境で暮らすことは、美しい心、優しい心といった心の豊かさをはぐくむことにつながっていくと考えます。
 本市には、世界文化遺産登録を目指す「骨寺村荘園遺跡」があります。中世から続く美しい農村景観を楽しみに、そして豊かな自然に癒やされようと、これからは多くの観光客が訪れるようになるでしょう。
 きれいなまちで観光客をおもてなしするために、そして私たちが心穏やかに優しい気持ちで暮らせるように、市民の皆さんと心を合わせてもっときれいなまちを目指さなければ―と思いを新たにしました。

(広報いちのせき平成19年7月1日号)