国際リニアコライダー(ILC)
ILC専用ホームページ
国際リニアコライダー(ILC)計画について、詳しくは高エネルギー加速器研究機構(KEK)の「ILC特設サイト(こちらをクリック)」をご覧ください。
ILCに関する一関市の取り組みなどについて、詳しくは専用ホームページ「ILCニュースWEB(こちらをクリック)」をご覧ください。
ILCとは
全長20km~50kmの地下トンネルに建設される電子・陽電子加速器を中心とした大規模研究施設のことです。
地下トンネル内の中央部で電子と陽電子を衝突させ、ビッグバン(宇宙誕生)直後の状態を再現し、宇宙創生の謎、時間と空間の謎、質量の謎に迫ります。
現在の計画では、実験を20kmから始め、素粒子の一つである「ヒッグス粒子」について詳細な研究が行われます。
世界に一つだけ造る計画であり、日本が初めて主導する国際プロジェクトとなります。
電子と陽電子の精密衝突のため、建設場所は人工振動が少なく、活断層がない硬い安定した岩盤が必要になります。
岩手県南部から宮城県北部にかけての北上山地は活断層のない安定した花崗岩が50km以上にわたって分布しており、世界で唯一の候補地になっております。
これまでの経過
1965 | リニアコライダー(直線型加速器実験)のアイディアが発案される |
1980年代 |
各国において開発研究が始まる 日本でリニアコライダーの研究開発に着手 |
1992.12 | 日本が進めるJLC計画の概要を発表 |
2004 | 研究者組織において「世界に一つだけ造る計画」に合意 |
2012.6 | ILCの日本誘致を進めるため、研究者組織「ILC戦略会議」を設置 |
2012.7 | 東北ILC推進協議会が設立(東北加速器基礎科学研究会から改組) |
2013.5 | 文部科学省が日本学術会議に審議を依頼(1回目) |
2013.8 | 国内の研究者組織(立地評価会議)が、 ILCの国内候補地を北上サイトに一本化 |
2013.9 | 日本学術会議から文部科学省に所見を提出 |
2014.5 | 文部科学省内に有識者会議を設置 |
2016.6 | 東北ILC推進協議会が「東北ILC準備室」を設置 |
2017.12 | 国際将来加速器委員会(ICFA)において、 20kmから始める計画の見直し(ステージング)が承認 |
2018.7 | 有識者会議は文部科学省に報告書を提出 |
2018.7 | 文部科学省が日本学術会議に審議を依頼 |
2018.12 | 日本学術会議が文部科学省に所見を提出 |
2019.3 | 日本政府がはじめてILC計画への関心を表明 |
2020.6 | 素粒子物理学における次期欧州戦略でILCへの協力を表明 |
2020.8 | ICFAが、KEKを拠点とする国際推進チームを設立 |
2020.8 | 東北ILC事業推進センターが設立(東北ILC準備室から改組) |
2021.6 | 国際推進チームが「ILC準備研究所(プレラボ)提案書」を公表 |
2021.7 | 文部科学省が有識者会議(第2期)を再開 |
2022.2 | 有識者会議(第2期)が「国際リニアコライダー(ILC)計画の諸課題に関する議論のまとめ」を公表 |
2023.2 | ILC実現建設地域期成同盟会設立 |
一関市の活動
市では、東北ILC推進協議会、東北ILC事業推進センター、岩手県国際リニアコライダー推進協議会、岩手県、周辺自治体をはじめとする関係機関と連携しながら、ILCの早期実現に向け国への働きかけ(要望活動)を行うとともに、ILC実現後を見据えたまちづくりの検討を進めています。
また、ILCの実現を見据え2011年以降「市民の理解促進や普及啓発」「国際化の推進」「人材育成・次世代教育」などに関する事業を行っております。例えば、中学生を対象としたILC特別授業、中学生最先端科学体験研修、いちのせきサイエンスカフェ、ILC NEWSの広報掲載、ホームページでの情報発信、国際化推進員の配置などの事業があります。