県指定有形文化財 摺沢八幡神社本殿

県指定有形文化財 摺沢八幡神社本殿

摺沢地区の鎮守で集落を見下ろせる高台に鎮座する摺沢八幡神社本殿。
創建は前九年合戦の際、源頼義(みなもとのよりよし)が八幡菩薩に戦勝を祈願して勝利を収め、社殿を建立したのが始まりとされています。
本殿は貞享3年に再興、享保13年に内陣の一部が改修されました。

昭和33年に屋根をかやぶきから瓦ぶきに変更したものの、保存状態は全体的に良好。
江戸初期から中期に至る堅実な様式的手法の見られる遺構で、本県における神社本殿建築史上貴重な作例となっています。

同神社所蔵には市指定文化財で、平安初期の作と推察される「蕨手刀(わらびてとう)」と、八幡太郎義家(はちまんたろうよしいえ)が前九年の合戦で使用し神社に奉納したとされる「摺沢八幡神社の鐙(あぶみ)」があります。

広報いちのせき「I-style」6月1日号