春の叙勲
長年にわたって各分野の進展に尽力、その功績が認められて平成24年春の叙勲を受章した皆さんです。
瑞宝双光章
看護業務功労 元県立南光病院総看護師長
菊地清人さん
きくち・きよと 68 関が丘
1965年から県内の精神科病院に39年間勤務、心の病を抱える人に寄り添う看護に力を注ぎました。
「精神疾患は目に見えにくい部分が多い。患者と接するときは言葉と言葉のやり取り、コミュニケーションを大事にしてきた」と振り返ります。
退職間際の2年間は、総看護師長として現在の南光病院の計画・設計に携わりました。
受章にあたり「これまで多くの人たちとの関わりがあり、その中で育ててもらった。家族や職場の同僚の支えがあったからこそ」と話していました。
瑞宝単光章
消防功労 元市消防団分団長
亀卦川勝夫さん
きけがわ・かつお 74 千厩町
1960年千厩町消防団に入団。
部長、副分団長などを経て 04年分団長に就任、合併後も市消防団の分団長として活躍。
06年に退団するまで46年間にわたり、地域の安全・安心のために尽力しました。
入団当時は、人力が主だった時代。
リヤカーでポンプを運んだこともあったそうです。
消火よりも火を出さない「防火」に力を注ぎました。
「受章は先輩、同僚、後輩の協力と家族の理解があったからこそ」と感謝していました。
瑞宝双光章
消防功労 元一関市消防本部消防監
小岩喜久雄さん
こいわ・きくお 66 千厩町
1966年千厩町消防団常備部団員に。
72年の両磐地区消防組合発足時に身分を移行。
以後、同組合千厩消防署長、市消防本部防災安全対策監を歴任し、07年に定年退職しました。
常に住民の安全を考え、率先して現場に出動。
昼夜を問わず消防・救助活動に尽力しました。
「異動するたびに大きな災害に遭遇した」と振り返ります。
受章にあたり「自分だけの功積ではない。本来は先輩、同僚やみんなでもらうべきもの。震災で多くの人が犠牲になった中で申し訳ない」と話していました。
瑞宝単光章
消防功労 元藤沢町消防団分団長
及川征紀さん
おいかわ・せいき 70 藤沢町
1961年藤沢町消防団に入団。
97年から分団長を務め、03年に退団するまで42年にわたり、地域防災と災害対応に尽力しました。
「人命・財産を守ることが消防団の使命」と強い信念で活動。
02年7月の台風6号による大雨洪水災害の際は3日間、身をていして徹夜の作業を行いました。
受章にあたり「先輩、団員や地域の皆さんの協力で長年務めることができた。共に頑張ってきた仲間を代表としての受賞だと思っている」と感謝していました。
瑞宝双光章
消防功労 元一関市消防本部消防監
金野達夫さん
こんの・たつお 65 萩荘
1966年旧一関市消防本部入り。
両磐地区消防組合移行後は千厩消防署副所長、消防本部総務課長、合併後の一関市消防本部総務課長などを歴任し、08年に定年退職しました。
一関消防署庶務係長時代から消防団屯所の環境整備、消防団員の処遇改善に尽力。
また、大規模災害に備えた防災設備の充実、非常用食糧などの配備を推進しました。
受章にあたり「身に余る光栄。先輩、同僚や消防団員など多くの人の支えがあったから」と話していました。
広報いちのせき「I-Style」6月1日号