華やかにハーモニーの競演

高度な合唱の技術に加え、サービス精神たっぷりの楽しいステージ運びで聴衆の心をわしづかみにした、なにわコラリアーズ身ぶりを交えながら、表情豊かに民謡などを演奏し聴衆を魅了した、沂風女声合唱団

「合唱のまち」一関の秋を彩る東日本合唱祭は10月18日、一関文化センターで催され、会場を埋めた合唱ファンを魅了ました。
19回目の合唱祭は、今年度全日本合唱コンクール東北支部大会で金賞を受賞した一関一高音楽部の若々しい歌声で開幕。続いて、台湾から迎えた沂風女声合唱団が、お国ものの民謡などを表情豊かに奏でました。

盛岡コメット混声合唱団は、平泉と石川啄木にちなむ合唱曲で、深々とした美しい日本語を披露。

東京ラヴィアンクールは、現代作品を中心に、潤いに満ちた美しい女声合唱を聴かせました。

招待合唱団ステージのトリを務めた大阪のなにわコラリアーズは、有り余る美声と重厚なハーモニーで男声合唱の魅力を会場いっぱいに響かせました。
最終ステージは、招待合唱団と地元合唱団総勢約380人による恒例の大合同合唱。

合唱祭顧問の吉村信良・全日本合唱連盟名誉会長によるユーモアたっぷりの進行で「ハレルヤコーラス」や「赤とんぼ」、聴衆も加わっての手話コーラス「歌声を世界に」などが演奏され、「大地讃頌」の大合唱で幕を閉じました。 

「思いを歌声に乗せて」―萩荘中で合唱交流会―

思いを歌声に乗せて

合唱祭前日の10月17日、東京ラヴィアンクールのメンバー22人が萩荘中学校(井上博幸校長・生徒193人)を訪れ、同中体育館で合唱交流会を行いました。
同団による演奏の後、指揮者の岸信介さんにより、同26日に行われる同校文化祭での全校合唱曲「信じる」を題材に、歌唱指導が行われました。

「この曲が好き、という思いを歌声に乗せて」と語る岸さんの熱意あふれる指揮の下、同団メンバーの美しい歌声に間近に触れながら曲づくりが進められると、最初緊張気味の生徒たちも次第に目を輝かせて歌い、合唱の楽しさを改めて感じた様子でした。

(広報いちのせき平成20年11月15日号)