国道342号の復旧喜び山頂へ完全復興への誓いも新たに万歳

国道342号の再開通を記念し、万歳三唱する参加者

市内厳美町の国道342号真湯―須川間の再開通を記念した栗駒山(16277メートル)登山が6月26、27の両日、開催されました。

参加者ら約80人は、新緑やかれんに咲く高山植物を楽しみ、雪渓を渡る風に疲れを癒やされながら、「栗駒山の夏」を満喫していました。

雪渓を渡る涼しい風を受けながら山頂を目指します分岐点での小休止後、再スタート。目指す山頂はもうすぐ

国道342号再開通記念登山は、市内外からの一般参加者72人、市や県などの関係者を合わせて80人余りが参加。

参加者らは26日、2台のバスに分乗し、旧祭畤大橋や真湯―須川間の災害復旧現場を見学。

宿では、菊池恭二県一関土木センター所長が「国道342号災害復旧の概要」と題して講演。

参加者らは災害復旧の現状について理解を深めました。

行方不明者が1日も早く家族のもとに帰れるよう参加者全員で祈った

前夜からの雨も朝には上がり、翌27日は、多少霧がかかるものの「暑すぎず、寒すぎず」の登山日和。

一行は、そこかしこに咲くかれんな高山植物を愛でながら、雪渓の残る登山道を踏みしめ山頂を目指しました。

山頂で勝部市長は、「栗原市の行方不明者が1日も早く家族のもとに帰れるように」と呼び掛け、全員で祈りました。登頂と再開通を祝って万歳三唱を行いました。
神奈川県から参加した澤野則子さんは、「この山は19年に紅葉を楽しみに登って以来。温泉も花も楽しめて最高です」と語り、大自然を満喫したようでした。
木道の傍らで咲くタテヤマリンドウ露にぬれたサラサドウダンオノエランも美しく咲き、登山者の疲れを癒しますナンブクロウスゴもたくさんのかわいらしい花を咲かせています

情報伝達訓練を実施

各機関との協力体制を確認した情報伝達訓練

岩手・宮城内陸地震からちょうど2年が経過した6月14日、市は岩手県や国、岩手県建設業協会一関支部、同千厩支部などと連携し、地震発生を想定した情報伝達訓練を行いました。

訓練は宮城県沖を震源とするマグニチュード8の地震が発生し、市内で震度6弱および5強を記録したという想定で開始。

市災害対策本部が岩手県建設業協会一関支部および同千厩支部に災害協定に基づく出動を要請し、各地域の被災状況の把握や関係機関との情報伝達の確認を行いました。

市内全域を対象として、他の機関と連携した情報伝達訓練は初めてです。

(広報いちのせき 平成22年7月15日号)