合併協定書に両市町長が調印

合併協定書に調印し、固い握手を交わす勝部市長と畠山博藤沢町長(右)

両市町議会に合併関連議案提案

本市と藤沢町は、これまで合併協議会で行ってきた合併協定項目の協議が整ったことから、その内容を合併協定書として確認するために11月22日、合併協定調印式を開催しました。
当日は、来賓として岩手県県南広域振興局長(岩手県知事代理)、一関選挙区選出の岩手県議会議員、合併協議会委員、両市町の関係者ら合わせて48人が出席しました。
式では、合併協議会事務局がこれまでの協議経過を報告。

協定内容の説明も行われました。

その後、勝部市長と畠山博藤沢町長が協定書に調印し、固い握手を交わしました。
また、調印式の後は両市町長による記者会見も行われました。
今後、両市町の議会で藤沢町を一関市に編入する廃置分合の議案など合併に関連する議案が議決された場合は、岩手県知事に合併の申請を行うことにしています。

合併協定書

合併を機に両市町の資源を結集 一関市長 勝部修

一関市長 勝部修

平成17年の合併の際に、「両磐はひとつ」という思いで合併協議が進められましたが、当時は7市町村での合併となりました。
私は、住民の皆さんの思いを大切に、前市長から引き継ぎました一関市・藤沢町合併研究会における研究成果にかかる市民懇談会の実施、そして法定協議会による新市基本計画の策定、合併協定項目の協議を積み重ね、市民の皆さんに説明する機会を設けるなど、手順を踏んで進めてきました。
今後、議会に対しまして、廃置分合に関する議案を提案させていただきますが、私は、あくまでも合併はまちづくりの手段であって、合併そのものが目的ではないと思っています。

この合併を契機に、一関市そして藤沢町の13万余人の住民が一体となって、両市町が持つ資源を結集し、地域としての総合力を高め、この地域が将来、中東北の拠点都市として発展していくために最善の努力をするつもりです。
先人たちが築き上げてきた歴史や思いを大切にしながら次代を担う子供や孫たちのためにも、生き生きとして夢の持てるまちを、皆さんと一緒になって作り上げていかなければならないと考えています。

合併は強い自治体を作る手段 藤沢町長 畠山博

藤沢町長 畠山博

平成17年の新一関市の誕生には、さまざま経緯の中でご一緒できずにいましたが、この間、多くの皆さまのご支援をいただきながら、藤沢町のまちづくりを町民一丸となって進めてきました。
今回の合併協議では、まちづくり懇談会あるいは広報などいろいろなツールを活用しながら正しい情報を提供し、理解を深めていただくよう進めてきました。
本日の調印を受け、今後、議会に廃置分合に関する議案を提案しますが、社会構造の大きな変化や激変する時代の中で、地域の新たな発展のためには、新しい強力なエンジンを備えた強い自治体が必要であり、合併は強い自治体を作る手段であると認識しています。
合併を推進することによりまして、中東北の拠点都市として地域間競争に打ち勝つことができる強い自治体が誕生すると確信をしています。
よりよい地域を作るためには、「コラボレーション(協働)」が不可欠です。

行政のみの力ではなく、住民の皆さん、行政、企業、NPOなど各種団体が力を結集し、地域一丸となって、その努力をしなければならないと思っています。

これまでの経過

平成21年

6月25日 一関市・藤沢町合併研究会を設立

平成22年

2月9日~18日 両市町で合併住民懇談会を開催
3月18日 両市町議会で一関市・藤沢町合併協議会の設置関連議案を可決
4月1日 一関市・藤沢町合併協議会を設置
4月22日~9月27日 合計12回にわたる合併協議会を開催
10月~11月 両市町で合併住民懇談会を開催
11月22日 一関市・藤沢町合併協定調印式を開催し、両市町長が調印
12月 両市町議会で合併関連議案を提案

(10月27日までに行われた内容を基に構成)


(広報いちのせき 平成22年12月15日号)