失った笑顔を取り戻す、お客さんとのやりとり

あこがれの車を魅入る来場者

気仙沼市の震災復興を願う「気仙沼復興応援市with第18回気仙沼クラシックカーミーティング」が7月31日、千厩町内で開催され、多くの来場者でにぎわいました。
「クラシックカーミーティングの会場だった気仙沼商港岸壁が地盤沈下で利用できない。千厩で会場を確保できないか」との話から開催の運びとなりました。

津波の被害を受けた気仙沼市の商店などを中心に、30店舗が出店した「気仙沼復興応援市」。
衣類や玩具、B級グルメの“気仙沼ホルモン”、お弁当などの販売が行われました。
主催した気仙沼活性化集団「粋」代表の鈴木敦雄さんも、自身が営む金物店と自宅が被災。
「何も考えられず、まるで映画のセットの中にいるよう。寒さをしのぐために車で暖をとったが、すぐに燃料がなくなった」と厳しかった震災当時を振り返り、にぎわう会場の様子を見ながら「店を再開する目途も立たず悲観的になっている人も多いが、お客さんの笑顔で自分たちも笑顔になれる。お客さんとのやりとりが前向きになるきっかけになれば。本当に感謝したい」と語っていました。

気仙沼クラシックカークラブが主催した「気仙沼クラシックカーミーティング」には、東北各地や関東から、昭和61年以前の国産車、輸入車150台がずらり。
きれいに手入れされた憧れの車の数々を囲んで談笑する様子や、昔懐かしいボンネットバスの試乗を楽しむ親子連れも見られ、多くの人々が交流を楽しんでいました。

(広報いちのせき 平成23年8月15日号)