県との政策協議、東日本大震災からの復旧・復興支援ほか11項目を要望

23年度県との政策協議は、7月28日、一関地区合同庁舎で行われました。
田村均次県南広域振興局長ほか県関係者と勝部市長、菅原啓祐市議会議長、一関選挙区選出の県議会議員などが出席し、11項目の要望書を勝部市長から田村局長に手渡し、協議を行いました。

勝部市長(左)から田村県南広域振興局長へ要望書を手渡し

勝部市長は、放射性物質が稲わらから検出されたことを受け「いわて南牛のブランドが危機的状況にある。畜産農家は事業の継続が困難になることも懸念される。県も国に対する姿勢をしっかりしてほしい」と要望。
当市の被害の現状などについて説明しました。
田村局長は「原発事故に関連した、知事を本部長とする対策本部が立ち上がった。県が総力を挙げるという強い意志を示していく」と最重要課題として対応すると語りました。
要望した11項目は次の通りです。

1.東日本大震災からの復旧・復興に対する支援

(1)原発事故に関する安全・安心の確保
(2)災害等廃棄物処理事業における適用事業所の拡大
(3)宅地・私道の復旧工事に対する支援制度の創設
(4)特定鉱害復旧事業への全面的な財政支援と予防対策の実施

2.沿岸被災地と後方支援都市を結ぶ幹線道路の整備

(1)国道4号
 高梨交差点から一関大橋北交差点までの四車線化の早期整備
(2)国道284号
(1)室根バイパスの工事促進
(2)真滝バイパスの早期完成
(3)国道342号
(1)花泉バイパスの早期完成
(2)花泉バイパス以南から宮城県境までの早期整備
(4)国道343号
(1)新笹ノ田トンネルの事業化
(2)ループ橋の凍結対策及び積雪対策の実施
(5)主要地方道一関北上線
 柵ノ瀬橋の早期架け替え
(6)主要地方道一関大東線
 生出地区から流矢地区の早期整備
(7)一般県道折壁大原線
 大原工区(大原バイパス)の早期完成

3.両磐保健医療圏内の地域医療体制の充実

(1)県立磐井病院の耳鼻咽喉科、呼吸器科及び眼科への常勤医師の配置
(2)県立千厩病院の内科医師の増員及び各診療科への常勤医師の配置
(3)県立大東病院の内科医師の増員及び病院施設の改築整備
(4)県立南光病院の精神科医師の増員

4.地デジ移行後における県域放送の全県完全視聴
5.県営土地改良事業により造成された大規模基幹施設の維持管理に係る支援制度の創設
6.一級河川金流川河川改修事業の事業化
7.公立学校施設の耐震化に対する財政支援制度の拡充
8.特別支援にかかる教員の増員
9.「骨寺村荘園遺跡」の追加登録とその実現に向けた調査研究等への支援
10.平泉ナンバーの実現
11.稲わらの放射性物質問題に関する緊急要望

※東京電力福島第一原子力発電所事故に伴い、放射性物質が稲わらから検出されたことを受け、出荷される肉牛の全頭検査を国の責任において実施することなどの緊急要望を行いました。

問い合わせ先

本庁企画調整課電話21-8641

災害ボランティアの宿泊拠点施設を設置

市では、旧大東勤労青少年ホームを災害ボランティアが利用する常設の宿泊拠点施設として設置しました。
大学などが夏休みに入るこの時期、個人の災害ボランティアが沿岸被災地に大勢入るといわれており、現地での宿泊施設が不足することが予想されることから、これに対応するため設置したもの。
名称は「キャンプいちのせき・大東」としました。
利用料は無料ですが、食事、洗濯などは個人負担となります。
施設は、大東図書館隣に位置し、JR摺沢駅やスーパー、コンビニなども近くにあります。
利用の申し込みは、運営する市社会福祉協議会電話090(8003)1852まで

常設宿泊拠点施設「キャンプいちのせき・大東」

成人式大賞、当市が奨励賞を受賞

市成人式企画実行委員会は、平成23年一関市成人式での取り組みが評価され、第11回成人式大賞2011(新成人式研究会主催)において見事「成人式奨励賞」を受賞しました。
埼玉県蕨市民会館で行われた表彰式およびフォーラムに同実行委員の千葉里佳さん(20)と内藤千晴さん(21)が出席。他の実行委員会の取り組み事例を聞いたり情報交換を行いました。
7月23日には、同実行委員長を務めた斎藤はるかさん(21)をはじめ、佐久間史乃さん(20)、千葉里佳さんが受賞報告のため市役所を訪れました。
報告を受けた勝部市長は「みんなよく頑張っていたから、受賞は当然」と喜び、「成人式当日のみんなの笑顔がとても印象的だった」と委員の活動を称えました。
斎藤さんは「大変だったし、とても緊張したけれど、やって良かった。みんなでつくりあげた成人式が評価されてうれしい」、千葉さんは「新聞や広報を見たよ、とたくさん声をかけてもらい、励みになった」と当時を振り返りながら受賞の喜びを語ってくれました。
同実行委員会は「いま伝えたい 20歳の想い」をテーマに、新成人から歌詞を公募。
当市ゆかりの詩人御徒町凧さんに歌詞選考アドバイザーを、奥州市出身のシンガーソングライター松本哲也さんに作曲をお願いし、「成人式の歌」を完成させました。
1月に行われた成人式では、できあがった歌を新成人とその家族、来賓など約2000人で大合唱しました。

勝部市長に受賞を報告した実行委員メンバー

人権擁護委員、山本イクさんに法務大臣から感謝状

人権擁護委員を4期12年にわたり務め、6月30日付けで退任した市内銅谷町の山本イクさん(75)に7月21日、法務大臣からの感謝状が市役所で伝達されました。
山本さんは人権擁護委員のほか子供の人権専門委員にも従事されたほか民生委員も兼務。
県人権擁護委員連合会では理事も務めました。
在職中は、いじめや虐待など子供の相談が印象に残っているとのことで「手紙を通してのやりとりなどで何とか問題解決の糸口を教えられたと思う。問題を抱えたたくさんの人により添えることが成果」と12年間を振り返りました。
同席した勝部市長も「社会情勢が大きく変化する中、噴出してきた人権問題でも頑張ってくださった」と山本さんを称えました。 

感謝状を受け取った山本イクさん

ソフトテニス、荻荘・星ペアが全国での活躍を誓う

一関ソフトテニススポーツ少年団の荻荘歩夢君(赤荻小6年)と星光一君(同6年)が、第28回全日本小学生ソフトテニス選手権大会への出場を決めました。
出場報告のため、大会目前の7月28日に市役所を訪れました。
同大会は8月4~7日、京都府福知山市で開催されます。
荻荘君と星君のペアは、6月に北上市で行われた県大会で3位に入賞し出場権を獲得。
県の代表として団体戦と個人戦に出場します。
ペアを組んで5年目。
これまで何度か全国大会出場経験のある二人は声を合わせて「1位を目指して頑張ってきます」と力強く決意表明。
勝部市長は「選ばれたことに自信を持ち、臆せず勝負してきてください」と激励しました。

「必ず勝つ!」と誓う星君(左)と荻荘君(右)

(広報いちのせき 平成23年8月15日号)