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幸せ願って若水を届ける

新年最初にくんだ東山町松川の磐井清水を中尊寺に届ける「磐井清水若水送り」は1月1日未明、行われました。
若水送りは、藤原秀衡公が磐井清水を若水としてくませ、柳之御所まで届けたという故事を再現したもの。17年目の今回は小学1年生から80歳まで、183人が参加しました。

午前1時すぎ、白装束、桧笠姿の一行は磐井清水で若水をくみ、平泉に向けて出発。若水くみは、千葉太雅君(10歳)と父幸志さんが務めました。たるを運ぶ「手繰り方」は、水が入ったたるを地面に着けないように交代で担ぎ、奈良坂、東岳の二つの峠を越え、中尊寺まで約20キロメートルの道のりを約5時間かけて歩きました。
午前6時すぎ、空も白みかかってきたころ中尊寺に到着し、平泉の文化遺産の世界遺産登録実現と今年一年の幸せの願いを込めた若水を山田俊和貫首へ献上。穏やかな初日が歩き通した参加者をたたえるかのように輝いていました。
ゆかりの経蔵へ新米奉納

新年の幸せ願い門松作り

(広報いちのせき平成21年1月15日号)
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