未来塾

地域の課題は何か考え 自分たちで行動に移す

一関のもち文化をユニークに発信する「わんこもち大会」

一関のもち文化を全国にPRしようと2月1日、新鮮館おおまちで行われた第2回全国わんこもち大会。参加者と観客ですし詰め状態の熱気にあふれる中、20組40人が3種類のもちを次々に食べ、空のおわんを積み重ねていきました。
この元気なイベントを企画したのが、未来塾(山平功二代表)。一関・両磐地域の未来を考えて、身近でできることから行動していこうという若者が集まります。
同会発足のきっかけは、平成17年9月、一関、千厩の両地方振興局が主催して行われた研修「きらめき・ときめき・未来塾」。20代から40代、異なる業種のメンバーが新しいまちづくりの方法を議論し、観光振興や中心市街地活性化など五つのテーマについて市に提言しました。
そのメンバーのうち何人かが「言いっぱなしでなく、何か自分たちでも実行していこう」と集まり、18年10月、「未来塾」としてスタート。宿泊を含む研修会を行って三つのグループごとにリサイクルをテーマに協議し、19年1月には「きれいなまちづくりキャンペーン」「おとこのマイバッグのすすめ」などを実践しました。
同会は会員を固定しない柔軟な組織が持ち味。中心となる実行委員はいますが、毎年の研修会は広く一般公募し新メンバーが加入します。20年は新メンバー12人も含めた28人が参加して9月に研修会を行い、11月9日には一ノ関駅前の地下道をアートで飾る「地下道、30%」など三つのイベントを実行に移しました。
今後の新しい展開は「未来塾地域プランナー制度」。同会の活動に参加することで地域づくりのノウハウを学んだ会員を「認定」するというものです。
「この研修会への参加が地域を考えるきっかけになり、活動手法を学んだ人たちがそれぞれ地域で活躍するようになれば」と同会事務局を務める、いちのせき市民活動センターの小野寺浩樹さん。若者たちの柔らかな発想が、新しい方向性を作っていきます。

活動メモ

■活動拠点…いちのせき市民活動センター
■連絡先…いちのせき市民活動センター 電話0191-26-6400

(広報いちのせき 平成21年3月1日号)