多くの人を熱狂させ、感動の渦に巻き込むスポーツ
2012年夏、岩手を制して東北や全国で活躍した市内の中学生と高校生を一挙紹介

2012年夏、「制する技」と「勝ち抜く力」で岩手を制し、
全国や東北の大舞台で活躍した中学アスリート

部員わずか3人の山目が岩手V、東北準Vで全中へ

山目中 男子体操部

山目中体操部1
●取材協力 盛岡市 花坂武美、山梨県山梨市 久保川恵里、山梨県甲斐市 丸山剛

部員わずか3人の山目中男子体操部が、堂々の戦いで岩手を制した。

「第59回岩手県中学校総合体育大会体操競技」は7月20日から22日まで岩手県営体育館で開かれた。
体操団体はゆか、あん馬、跳馬、鉄棒の4種目による規定演技と自由演技に通常4人が出場し、点数の高い3人の合計得点で順位が争われる。
しかし、山目中の部員は木村琢哉(3年)、関本一輝(3年)、千葉天斗(1年)のわずか3人。
誰一人として失敗が許されない。

千葉天斗は全国ブロック選抜U-12体操競技選手権2位の実績を持つスーパールーキー。
1年ながら総合2位と実力を発揮、チームをけん引した。
ミスが許されない重圧の中で、木村琢哉があん馬で3位、関本一輝が跳馬で6位につけた山目は総合203・625点を獲得。
2位に13点差をつけて、2年ぶり3度目の優勝を飾った。

宮城県仙台市体育館で8月1日から3日まで開かれた「第41回東北中学校体操競技選手権大会」では県大会での勢いをそのままに千葉があん馬で4位、鉄棒で6位、総合7位と大健闘。
木村、関本が安定した演技で千葉を後押しする。
山目はミスのない確実な演技で堂々準優勝し、全中切符を手にした。

「全国中学校体操競技選手権大会」は8月19日から山梨県甲府市の小瀬スポーツ公園体育館で開かれ、各地区を勝ち抜いた全国16校の精鋭たちが日本一を懸け、熱い戦いを繰り広げた。 

東北第2代表の山目は堂々の演技を披露したが全国の壁は厚く、惜しくも15位に終わった。
木村、関本は共に「高校でも体操を続け、もう一度全国を目指したい」と決意を新たにした。
千葉は「来年こそ上位に入賞できるよう頑張る」とリベンジを誓った。

2山目中体操部2 3山目中体操部3 4山目中体操部4 5山目中体操部5
1_得意の鉄棒で安定した演技を見せる木村琢哉(全中)
2_ゆかで美しいY字バランスを披露し、会場を魅了した木村(県中)
3_両腕だけで体を支え、振動したり、回転したりするあん馬。ダイナミックな技を披露する千葉天斗(全中)
4_踏み切りから着地までが採点の対象となる跳馬。キレのある演技を見せた関本一輝(全中)
5_部員3人で全中に出場した山目中男子体操部。左から千葉天斗、木村琢哉、関本一輝 

東北を懸け、競い合った「岩手県中学校総合体育大会」で一関勢が大活躍した。

全種目で1位を獲得した山目中女子体操部は、2年連続3度目の総合優勝を飾った。
男子ソフトテニスは山目中が決勝リーグを全勝で制し、悲願の初優勝に沸いた。
男子バスケットボールは準決勝で一関中と桜町中が対戦。
事実上の決勝といわれたカードは一関に軍配が上がり、決勝も制した関中が頂点に立った。
卓球は山目中男子が準優勝、花泉中は男女そろって3位に入賞した。

また、全日本通信陸上岩手県大会低学年女子4×100メートルリレーで優勝した千厩中特設陸上部は、一関地区予選で大会記録(54秒92)を樹立した。

一関中 男子バスケットボール部

一関中バスケ
堅い守りと基本に忠実なプレーが持ち味。
東北大会は東北学院に惜敗。
決勝トーナメン出場はならなかった。
来年も「守るバスケ」で全国大会出場を狙う。
<県>○1回戦○88-24紫波二、2回戦○73-47北陵、準々決勝○91-41雫石、準決勝○61-40桜町、決勝○60-42上田
<東北>予選L2_、○63-54十和田、●46-53東北学院

 山目中 男子ソフトテニス部

山目中ソフトテニス部
東北大会予選リーグは、松岡・坂本の3年ペアが大活躍。
強豪広瀬(宮城)を破った。
来年は鈴木・小野寺の2年ペアと星・荻荘の1年ペアを中心に東北大会を突破して全中を狙う。
<県>1_○2-1中野、○3-0花輪、○3-0見前
<東北>予選L○2-1広瀬、●鶴岡第一、決勝T1回戦長井北●1-2

山目中 女子体操部

山目女子体操部
全国を目指して4人で臨んだ東北大会は、ミスで得点を伸ばすことができなかった。
「来年こそ全中に」と、沼倉、阿部、千葉の3人はリベンジを誓う。
<県>跳馬1_35.55、段違い平行棒1_25.45、平均台1_30.40、ゆか1_33.95、総合1_125.35
<東北>7_跳馬33.35、段違い平行棒27.00、平均台28.65、ゆか32.10

花泉中 男子卓球部

花泉中男子卓球部
女子と共に東北大会に出場。
「男女そろって」は快挙だ。
飛び抜けた選手はいないが、全員が高いレベルにあり、抜群のチームワークで勝利をつかみ取る。
<県>1回戦○3-0矢巾、2回戦○3-1高田一、準々決勝○3-2水沢、準決勝●0-3花巻北
<東北>予選L3_

花泉中 女子卓球部

花泉中女子卓球部
果敢な攻撃と伸び伸びプレーが持ち味。
東北大会は実力を発揮しきれず、悔しい結果になった。
大舞台での経験を生かして、次回は今年以上の成績を目指す。
<県>1回戦○3-0衣川、2回戦○3-0綾里、準々決勝○3-1厨川、準決勝●2-3宮野目
<東北>予選L5_

山目中 男子卓球部

山目中男子卓球部
全中出場を目指して練習を重ねてきた。
東北大会は、予選リーグを3勝1敗で通過。
決勝トーナメントは1回戦で郡山二と互角に渡り合うも惜敗。
悔しさをバネに「来年こそは」と決意新たに練習に励む。
<県>2回戦○3-0矢巾北、3回戦○3-0巻堀、準々決勝○3-1石鳥谷、準決勝○3-0見前、決勝●1-3花巻北
<東北>予選L2_、決勝T1回戦●0-3郡山二

千厩中 特設陸上部低学年女子リレー

千厩中女子リレー
丹野ちさき、菅原真紀、三浦快嶺(以上2年)と石ヶ森真夢、小野寺美里、遊佐綺乃(以上1年)はいずれもスピードがある。
東北大会はバトンミスで失格したが、来年は最強チームで全国を狙う。
<県>1_54秒00
<東北>予選失格

 広報いちのせき「I-Style」 平成24年9月15日号